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キャプテンシーとは

(本記事は、過去のブログから移転、加筆修正しました)

ラグビーワールドカップ2019の日本代表のキャプテンであるリーチ・マイケル選手(写真は、 (c)Yahoo!ニュース) は、キャプテンとして高く評価されていますが、それを「高いキャプテンシー」と言うことがあります。

キャプテンシ―とは

キャプテンシー(Captaincy) ※weblioより
(1) captainの職[地位]その在職[位]期間
(2) captainとしての力量

つまり、単語の意味では単なる役職・地位を表しています。また、その力量を表します。

キャプテンシーはリーダーシップ(LeaderShip)と比較されることも多いです。リーダーシップは「Lead(導く)」から想像できる通り、1人または少数のリーダーが周囲をモチベートし引率する行動を指します。
一方でキャプテンシーは地位なので、役割として「全員が力を合わせて」引っ張ります。
キャプテンシーは与えられた役割(キャプテン)に対して高い能力を発揮したり、高い資質でチームのキャプテンとして貢献した場合に、「キャプテンシーが高い」と言われます。つまり、キャプテンシーは「チームの結果によって」評価されます。

ラグビーにおけるキャプテンシーとは?

ラグビーでは、試合が始まるとフィールド上に監督は入ることができません。ゲームが始まったら、選手が自主性をもってプレーし、ペナルティ後の再開プレーなどの作戦の指示はゲームキャプテンが行います。

キャプテンシ―が発揮された場面として有名なのは「ブライトンの奇跡」です。2015年のラグビーワールドカップイングランド大会で、日本が南アフリカに劇的勝利をした試合。
3点差で迎えた後半にエディー監督は「ショット」つまりペナルティゴールで3点を狙うようにスタッフ経由で指示をしたにもかかわらず、ゲームキャプテンのリーチ選手が、これまでの状況やチームの状態を判断して、「スクラム」つまりトライを取って逆転するプランを選択しました。そして奇跡の逆転劇につながったのです。
まさに、リーチ選手の「キャプテンシー」が評価されたシーンでした。

ここからもわかる通り、ラグビーにおけるキャプテンシーは単なる役割にとどまらず、キャプテンとしての行動や能力、判断など様々な角度から評価されています。

キャプテンシーもゲームの見どころ

ラグビーワールドカップ2019日本代表のキャプテンはリーチ選手でしたが、リーチ選手の調子が悪いときには、ピーター・ラブスカフニ選手がキャプテンを勤めました。
スーパーラグビーのヒト・コミュニケーションズサンウルブズでは、昨シーズンは外国籍選手を中心にキャプテンを分担、またトップリーグの各チームにも、高いキャプテンシーを持ったキャプテンや主将が多くいます。
彼らのゲームでのキャプテンシーも楽しみな見どころです。

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