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【観戦記】関東大学ラグビー対抗戦 日体v早稲田 / 筑波v明治

10月から始まった関東大学ラグビー対抗戦、関東大学ラグビーリーグ戦。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大学のグラウンドを利用した一部の試合は無観客試合で行われます。また観客を入れる試合でも、学生席を除き全席指定席、ソーシャルディスタンスに配慮した間隔をあけた座席です。

ラグビーの街・熊谷ラグビー場

ラグビーワールドカップに向けて、2020年に観客席を拡大するリニューアルした熊谷ラグビー場。

長雨の合間の晴天が広がりました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、収容人数25,000人に対してチケット3,000枚と、15%くらいの収容率です。前日までチケットは売り切れるほどの大盛況ですが、座席は隣の人と4席程度開く為、空きが多く見えます。
(上の写真は、キックオフ前なので、さらに人が少なめです)

場外のスペースにキッチンカーが並び、ワールドカップの時のよう。今回はその中でも、熊谷駅前にある大人気のベーグルショップ『ウスキングベーグル』のベーグルと、名物の煮ぼうとうを購入。晴れていますが寒かったので、温かい煮ぼうとうが染みます。

秩父宮ラグビー場では厳しかった入場などの制限(再入場不可)、自販機の利用禁止が緩和されています。人数制限と入場時の体温チェックを除けば、ほぼ昨年と同様の状態になっています。

第一試合 日本体育大学 vs. 早稲田大学

第一試合は、早稲田大学の勝利が予想される中、開幕戦は課題が残った早稲田大学が修正してきているのか、一方で日本体育大学は昨年優勝した強豪校である早稲田大学どこまでやれるか、が注目です。

前半から圧倒的な早稲田ペースで試合が進みます。前半2分、日体大ラインアウトからFWがしっかり押さえると横に展開。反対サイドまで素早くボールを送って右サイドにWTB槇選手がトライ。コンバージョンはSO吉村選手が厳しい角度でもしっかり決めて先制します。

そこからは完全に早稲田ペース。前半5トライ5ゴールで 0 - 35 で大きくリードして折り返します。

後半も引き続き早稲田ペース。トライを量産、コンバージョンキックを確実に決める試合展開で進めます。

このまま早稲田大学の完封で終わるのか・・・と思った後半32分。相手陣深く入った日体大は、密集をつくりながらじわじわ進めます。最後は密集から飛び出したNo,8ヴァイレア選手が飛び込んでトライを決めました。

日体大はなんとか完封は免れましたが、早稲田が圧勝しました。

日本体育大学 5 - 70 早稲田大学

第二試合 筑波大学 vs. 明治大学

第二試合は、今年も強い明治大学に、開幕戦で慶応義塾大学に勝利している筑波大学。明治大学の調子の良さから、明治大学が圧勝することが予想されました。

前半5分、相手陣に深く入ったところでの明治ボールのスクラムから速攻でSH飯沼選手が出し、相手のディフェンスを振り切ってトライ。対する筑波大はトライを取られた直後からの猛攻でフェーズを重ね、最後はFL岩田選手がトライを決めました。

その後も互角の戦いを見せて、前半を 12- 19 で明治大学がリードして折り返します。

後半も引き続き混戦。後半は両チームとも攻撃するもゴールラインは許さず、得点がとることがない展開。観戦している方も手に汗握る展開です。点数が動いたのは後半26分、筑波大学が相手陣ゴール前5mでのラインアウトを、ジャンパーがフェイントするも、横から走りこんできたR(FL)飛高選手がジャンパー寄りでキャッチしそのまま独走してトライ。

2点差まで接するものの、後半のロスタイムで、両チームがボールの奪い合いをするものの、45分で明治大学がトライを決めて決勝点となりました。

結果としては点数差が出ましたが、観戦している限りは力の差が少なかったように思います。その中でも、最後までしっかり点数を取り切った明治大学が勝利しました。

筑波大学17 -33 明治大学

試合を終えて

第3戦まで終えて、各チームとも実力感が見えてきたように思います。

昨年に引き続き圧倒的な強さを見せる明治大学。
処せんで心配された早稲田大学は、調子を上げてきました。
前評判以上の結果を見せる筑波大学は、台風の目になるか。
ちょっと心配な日本体育大学。

重要試合を前に少し緩みがちにもなる中盤をどう過ごすのか、引き続き楽しみです。

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