新型コロナウイルスの治療薬
新型コロナウイルスの治療薬としては『レムデシビル』と『アビガン』が有名。そこでこの薬はどう有効なのかを調べてみた。
そもそもコロナウイルスとはRNAウイルスである。RNAウイルスの増殖ってどれも増殖の仕方が似ている。
RNAウイルスの増殖には以下の4段階ある。
1.吸着
2.脱殻(だっかく)
3.複製
4.遊離
順に説明する。
1.まずは吸着について、細胞にはレセプターと呼ばれる鍵穴のようなモノがある。この鍵穴の形状にウイルスのトゲトゲが合致すれば、ウイルスが細胞に吸着する。
2.細胞内に入り込むと(RNA)遺伝子を放出する。これを脱殻と呼ぶ。
3.放出された(RNA)遺伝子は、細胞内で複製(コピー)されて、新たなウイルスを作り出す。
4.複製されたウイルスが細胞膜を突き破って別の細胞へと移動する。これを遊離と呼ぶ。
新型コロナウイルスの治療薬とされているレムデシビルやアビガンは、第3段階の複製を阻害する薬である。ウイルスが増加する際に『酵素』が作られるのだが、この酵素を『RNAポリメラーゼ』と呼ぶ。レムデシビルやアビガンって、このRNAポリメラーゼ機能を阻害するのに効果的ということ。
どのように効果を発揮するのか、構造を理解するのって面白い。
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