引き返せないクサビ

僕たちはわからない事がでてくるとスマホを使いインターネットで調べる。
すると即座に答えが見つかる。
ラリー・ペイジが『世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること』を経営理念に掲げGoogleを作ってくれたお陰だ。
Googleは複雑な世の中をシンプルにする大きな1つの役割を担っていると僕は思っている。

ただし気を付けておくべきこともある。
それが『集合知』と呼ばれるもの。
集合知とは、インターネットを通じて『自分の意見』を自分より上手く述べてる人を探して『その人の意見を自分の意見とする事』だ。
自分の意見がアップグレードして良さげな気がするのだが、これが癖になって日常生活に持ち込むと『芯のない人間』だと思われてしまう。
だが自分の考えに固執し過ぎるのも良くない。
自分の考えを頑なに変えようとしない人は単なる『偏屈者』だ。

インターネットやGoogleが与えた別の影響として、様々なものにいつでも『アクセス』できる状況がモノの『所有』に対する概念を変え、その結果『Uber』だったりホリエモンのように家を所有しない『ノマド』が現れた。
たった20年ほどの間に世の中は大きく変わった。

これらの変化からわかるように『今は時代の変革期』だと言える。
時代が変わる際には『引き返せないクサビ』というのがある。
未来科学者のアルビン・トフラーが提唱しているのだが『引き返せないクサビ』とは、一旦変わってしまうと元の状態に戻れない『社会変化』のこと。
農業革命が起こった後は『狩猟民族』には戻れなくなり、産業革命の後は『機械のない生活』に戻れなくなった。

話がスケールダウンするが、所有する『車のランク』や『テレビのサイズ』がどんどんグレードアップしていく人は、この『引き返せないクサビ』に縛られている状態である。
こんなクサビは邪魔なので、意識して捨てるようにしたいと思う。

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