パラダイムシフト

産業革命以前は「モノには限りがある」と考えられており、その時代では「我慢こそ美徳」であり、人々は『モノの所有』よりも『思想や思考の所有』により幸福を感じていた。

それが産業革命により技術が発達して「技術が全てを解決する」と考えられるようになり『モノに溢れた時代』へとパラダイムシフトが起こった。
モノに溢れた時代では、思想や思考の所有ではなく『モノの所有』により幸福を得られると考えられ、モノを所有するために一生懸命頑張ろうと躍起になった結果、市場が栄えて『貨幣経済』が中心となった。

だが高度経済成長がピークアウトしバブルが弾けると、人々は再び「モノには限りがある」と思い知り、考えを改めることになった。
農業革命の時と同様「限りあるモノよりも『思想や思考の所有』で幸福を感じる」という風に回帰します。
経済面でも『お金』よりも『自分の想い』が尊重されるようになり、貨幣経済から『評価経済』へと移行した。
バブルを知らない若い世代が「お金よりも自分の想いが大事」という理由がココにある。
情報革命も相まって、モノよりもSNSの『いいね』が大事だという人が増えましたね。
(余談ですが、僕が高校生だった頃のイケてるJKの通学鞄って、皆こぞってLVやプラダといったハイブランドの鞄でした。これは僕たちの親がバブルを経験しており、貨幣経済の中にいた世代で「モノに溢れた時代」にいたため。最近のJKでハイブランド鞄で通学している姿って全く見なくなりましたね)

最近のビジネス書では「自分の好きなことを仕事にしよう」や「ベーシックインカムの推奨」といったものをよく目にしますが、これについては「お金よりも思想や思考の所有が幸福へと繋がる」と考えられている現代の時代(若い世代)にあった思想なのだ。

個人的な予想だが、今後10年~15年で今のパラダイムシフトが完了するのではないかと思っている。
このタイミングで評価経済の先を見据えておかないとヤバい気がしている。

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