読書おじさん

20年以上、読書をしていなかったのに、なぜか急に本が読みたくなりました。これはその記録…

読書おじさん

20年以上、読書をしていなかったのに、なぜか急に本が読みたくなりました。これはその記録です。

最近の記事

12冊目 彼の名はウォルター【エミリー・ロッダ さくま ゆみこ】

図書館の児童書のコーナーでおすすめされていた本。まずタイトルがいい、本の装丁もいい。「私は面白い本です、借りなさい。」と言わんばかりの、本からの波動を感じて借りることに。 その感想はスーパースペシャル面白かった!映画で言えば「グーニーズ」級によかった。私の世代で面白い映画といえば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「グーニーズ」になるわけだが、今の若い方に通じないのが残念でならない。 あらすじは、アクシデントにより空き家で一晩を過ごすことになった、1人の先生と4人の生徒。

    • 11冊目 総選挙ホテル【桂 望実】

      「か」の棚から次に読む本を探す。「有頂天ホテル」の原作かと思い手にとってみたが、よく見たらタイトルが違った。 まあ、似たようなコメディ小説だろう。そういった類のものは読んだことがなかったので借りてみる。 感想は「とても気分がいい!」。とても良い本だった。今までに感じたことのない読後感だった。 はじまりは主要人物のインタビューから始まる。やはり、群像劇コメディかと思い読み進めるが、途中から、予想と違う展開が続き、いよいよ先が読めなくなる。私はこの瞬間がとても好きだ。 私

      • 10冊目 傾物語 【西尾 維新】

        たまにはライトノベルというものも読んでみようと棚を物色。何物語かは忘れたが、パチンコ台で見た気がして借りてみる。 数ページ読むが、かなり厳しい。読み進められる気がしない。非常に湾曲した言い回し、違和感のある口調、これでもかとボキャブラリーをぶち込んでくる冗長な会話。合わない。 しかし、非常に人気の作家だとは知っている。慣れれば面白くなると思い、読み進めるが全く慣れない。その内、何か設定を知らないと理解できない話が多くなり、シーズン途中から見ている気分になり挫折。本を閉じる

        • 9冊目 ロミオとロミオは永遠に【恩田 陸】

          スカイブルーの背表紙に、白文字で書かれたタイトル。BL小説??なんとなく気になり棚から引き出す。しかし、表紙にはUFO、学生など色々なものが描かれていて驚く。 BLの線は消えたわけではないが、おそらくSF小説だろう。とても面白そうなので借りてみる。 簡単なあらすじは、近未来のディストピアでエリートを目指す高校生たちの過酷な日々、体制への抵抗を書いたSF青春小説といったところだろうか。 感想は「漫画ならもっと面白かったかも」。 始まりは二人の人物が地雷原を進む様子が描か

        12冊目 彼の名はウォルター【エミリー・ロッダ さくま ゆみこ】

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        • おじさんマガジン
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          8冊目 小林カツ代と栗原はるみ 【阿古 真理】

          有名な料理研究家、二人のライバルストーリーかと思って借りてみたが、この二人だけでなく、色々な料理研究家を紹介する本だった。 読んだ感想は「実に興味深いが、面白くはない」。 ただし、この「面白くない」は私だけであって、本当はとても面白い本なのだと思う。色々な料理研究家を、生い立ち、思想、時代背景、得意料理など、さまざまな角度から考察しており、興味深い内容だった。 また、途中で実際に著者が料理を作る様子に親しみやすさもあり、とても良い本なのだとは思う。 しかし、この本を読

          8冊目 小林カツ代と栗原はるみ 【阿古 真理】

          7冊目 盗まれたフェルメール 【朽木ゆり子】

          6冊目と一緒に借りた本。絵画盗難に関するノンフィクションらしい。表紙に書かれた「東パキスタン難民を支援したり、獄中のIRAテロリストを故郷に移動させるためにフィルメールの絵を盗む・・・」などのコピーから、奇跡体験!アンビリバボーのようなものかと思い借りてみる。 読み始めると、思った以上にノンフィクションで実際に起こった有名な絵画盗難事件について淡々と書かれていた。事実は小説よりも奇なりというが、やはり事実のため、当たり前だが盛り上がりに欠ける。 これはこれで為になると思い

          7冊目 盗まれたフェルメール 【朽木ゆり子】

          6冊目 白い兎が逃げる【有栖川 有栖】

          借りていた本を返却し、次の一冊を探す。今度は「あ」の棚から始めてみた。パッと目に入ったのが「有栖川 有栖」。名前がかっこいい!なぜかマリスミゼルを思い出す。 著書はかなり多く、人気のミステリー作家のようだ。どれを借りるかかなり悩んだ末、この「白い兎が逃げる」を選ぶ。 かなり古い本のようだか、有栖というぐらいなので、これは「アリスと不思議な国」に関する話だろう。もしかしたらデビュー作かもしれない。バンドであれば、デビュー作には名盤が多いので、きっとこの本も面白いはずだ。

          6冊目 白い兎が逃げる【有栖川 有栖】

          5冊目 パプリカ【筒井 康隆】

          4冊目と一緒に借りたのが、今回の「パプリカ」。作者の筒井康隆が有名なSF作家という事は知っている。このパプリカも映画で見たことがある。内容はあまり覚えていないが、面白かった記憶があったので原作を読んで見ることにした。 感想はスーパー面白い!びっくりした!こんな表現しかできず恥ずかしいが、とにかくドキドキ、ワクワク、ハラハラが止まらない!小説とはこんなに面白いのか!と心底驚かされる一冊だった。 面白い本というのはきっと、ページを捲る手が止まらないものかと思っていたが、実際は

          5冊目 パプリカ【筒井 康隆】

          4冊目 つまらない住宅地のすべての家 【津村 記久子】

          かがみの孤城の漫画を読む、映画も見た、とても面白かった。原作も気になり図書館に借りに行くが、やはり貸出中。同じ作者の別の本もたくさんあるが、なぜか読む気がおきず、同じ「つ」の棚から本を探す。 今日、私が選んだのは「つまらない住宅地のすべての家/ 津村 記久子」。選んだ理由は「フィーリングかなぁ?」。なんとなく面白そうに見えたのだろう。 読み始めるとこれが素晴らしい!冒頭から、主人公の紹介、一見普通のようで問題ありの家庭環境、そこに脱獄犯の話題が入り、何か事件が起きそうな予

          4冊目 つまらない住宅地のすべての家 【津村 記久子】

          3冊目 魔界の塔 【山田 悠介】

          3冊目は古本市場で購入。棚を見ていると、「山田 悠介」の名前に目が止まる。昔、ネットで文体?が話題になった人ではないだろうか? 表紙が面白そうで、値段も安かったので購入する。 読後の感想は「怒」。全ての謎が主人公の憶測「たぶん、こんな感じ?」で終わる。小説とはこんなんでいいのか?真面目に感想を書く気を失くす。 いや、俺も悪いよ。正直、ちょっと小馬鹿にしてやるか位の気持ちで買ったから。そしたらさ、これが読みやすい!そして面白い!別の意味で! 意地悪な読み方だけど、ツッコミが止

          3冊目 魔界の塔 【山田 悠介】

          2冊目 骸骨ビルの庭 【宮本 輝】

          一冊目を返却。「火車」を借りたかったが、返却されていなかったので、再度「み」の棚から次の本を探す。 見つけたのが「宮本輝」。なぜか、聞き覚えがあるのだからきっと有名な小説家なのだろう。なんとか賞受賞と書いてあったので、たぶん面白いのだろう。著書の中から「骸骨ビルの庭」を選ぶ。 読んだ感想はとても良かった。何が良いかを具体的に語る力が私にはないが、曖昧に語るなら、思いを馳せるというか、どんな場所で、どんな人で、など情景を思い浮かべるというか、出てくる登場人物に愛着がわくという

          2冊目 骸骨ビルの庭 【宮本 輝】

          1冊目 ペテロの葬列 【宮部 みゆき】

          20年以上、本を読んでいなかったのに、急に読みたくなる。本当に読めるかもわからないので、ひとまず図書館で借りることにする。久しぶりに読むのだから、面白いものが良いだろうと思い、人気の作家を探す。「宮部みゆき」、確かによく名前をなので、たぶん面白いだろう。「宮部みゆき 最高傑作」で検索すると、「火車」が面白いらしい。あいにく貸出中だったので、代わりに選んだのが、この「ペテロの葬列」だ。本の帯に書かれた「悪は伝染する」のコピーに興味が惹かれた。とても長いが読んでみる。 数日かけ

          1冊目 ペテロの葬列 【宮部 みゆき】