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ロックダウン解除を安全に過ごすために

私の住むカリフォルニアでもステージングしながらロックダウン解除になりつつあり、徐々に人々の活動が広がり始めています。この事はウィルス感染のスピードを上げてしまうかもしれません。そんな中で、気をつけるポイントがはっきりと分かれば対策しやすいかもしれません。

アメリカの免疫学の権威であるエリン・ブロマージュ先生がまとめられておられるブログに有用な情報があるのでその一部を翻訳&シェアーします。

ウィルスが含まれているリスクが高い「表面」と「空気」との接触時間を減らす事が大切です。そのためにはどこにどの程度のウィルスが潜んでいるのかよく知っておくと良いでしょう。

1:バスルーム・トイレ:感染が起こりやすい場所です。ドアノブ、水道蛇口、トイレを流したらエアロゾール化する糞便、糞便に含まれるウィルスを吸い込んでしまうことは感染源として明らかかどうかはまだ特定されていないけど、糞便のエアロゾール、吸い込みたくないですよね。公衆トイレは表面と空気、ともに注意が必要です。

2:一度の咳には3000個の飛沫が含まれており、1時間50マイルの速さで飛び散ります。ほとんどの飛沫は重いのですぐに下に落ちますが、軽いミクロの飛沫は空気中に残り、数秒間で色々な場所へと移動します。

3:(感染者の)一度のくしゃみには30000個の飛沫が含まれており200,000,000 (2億個)ウィルスが含まれています。遠くにいても軽いミクロ飛沫はふわふわして離れたところまで来る可能性があります。対面でくしゃみをもろに浴びると一気に1000個くらいウィルスを吸ってしまい感染してしまうかもしれません。

4:呼吸:一度の呼吸には50−5000個の飛沫が含まれいますが、鼻の呼吸にしますと、その数を減らす事ができ、気管支や肺などから出る飛沫を減らす事ができます。呼吸についてはまだ新型コロナウィルスのデータはありませんが、インフルエンザウィルスですと一分間の呼吸で33個ほどもウィルスを出しうるとされています。20個程度が平均的でしょう。

感染を成功させるには=ウィルス被曝量X被曝時間
(実際には個人の免疫がウィルスが細胞にくっつく時の受容体なども関係します)

一分間に20個ウィルスを出す人と換気が悪い室内で一緒に50分間過ごしたら(会話しなくても)呼吸だけで1000個のウィルスに被曝します。

5:会話をすると呼吸時に比べ出る飛沫は約10倍になります。一分間に200
個ウィルスを出すことになるので同じ室内で5分間一緒に会話をすると1000個のウィルスに被曝します。

全ての感染の約44%が無症状者による感染とされています。レストラン、職場、コーラスグループ、教会、バースデーパーティーなどでの感染クラスターが報告されています。あるコールセンターに一人感染者が出勤し、そこで起こったクラスターは、その感染者が働いていたオフィスに主に起こり、同じエレベーターやドアハンドルをシェアーしていた他の部署のスタッフにはあまり起こらなかったことから、同じ空気を長時間シェアーする事がリスキーと言えるでしょう。

インドアで換気が悪い場所に長時間大勢でいるような状況はリスキーなので、オフィスでの仕事の仕方を含め、身の回りに常に注意を向けている事が大切です。「五分間の会話で1000個のウィルス」を覚えておいてください。

全てを読みたい方は、こちらの英文の記事を参考にしてください。




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