オンライン講義の問題点(と解決法)

1.資料を読ませてレポート何千字という手抜き教員が多い.これが重なるとひどいことになる.講義の不足をレポート時間で補おうという作戦なのだろう.オンラインで講義をしていた先生も,力尽きて後は課題でというパターンが多いようだ.

>これを解決するには,授業評価をして,それを教員の処遇に反映させることだ.コロナのため(?)に授業評価をしないことに決めた大学もあるようだが,意味が分からない.課題だけ出している人と,オンデマンド+オンラインを一所懸命作っている人が同じ評価で良いわけがない.

2.IT音痴の教員がたまに(?)いる.大学が推奨する(これも問題)システムで試験やレポートが提出できずに騒いでいる学生が多いようだ.貧乏な大学が契約しているサービスは,サーバーの負荷とかを考慮していない場合が多いので,当然コロナ禍には対応していない.中央大の学生さんのクレームは笑えた.

>これを解決するには,ITに詳しい人を雇うことだ.オンライン講義を作成するのは素人では難しい.時代遅れのオンプレミスより,クラウドアプリを活用した方が安定して良い講義ができる.いまだに一括メイルとか使っている大学もあるが,slackを使うべきだし,メイル添付で資料を送る(しかも無駄な暗号化つき)より,dropboxを使うべきだ.

3.大学でwifiを貸し出している場合もあるが,会議で承認を得てからとか考えられない対応をしている場合もある.またレンタルしている機器が,繋がりにくい旧式(往々にして出入り業者に騙される)だったりして,レンタルできてもつながらない.

>上と同じようにITに詳しい人を中心に,大学の改革を行う必要がある.昔通りの会議と判子では回らない.特に事務系は組織の変革も必要だ.

4.数人つながらない学生がいるとかいう言い訳(もしくは大学全体でそれを推奨)で,1の問題点で述べた課題形式もしくは30分くらいのオンデマンド方式にする人が多い.講義時間はもう少し長いはずだが,1.5時間のビデオを作るのも大変だし,それを眠らずに聴講するのも大変だ.

5.パワポにコメントでやっている教員が多いと聞いている.学生側は質問ができないと苦情をしている.zoomで4週に1回オンラインと胸を張っている新任教員もいるようだが,なぜ毎週しないのかわからない.

こういった問題のある講義のために,秋から対面方式にするとかいう圧力が増している.今日の東京の感染者は500人に迫る勢いだ.みんなでちゃんとしたオンライン講義ができれば問題ないと思うのだが,ノウハウ本でも出そうかしら.


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