コロナ中の教育とコロナ後の(大学)教育

まずはコロナ中(いま)のお話をしよう。

コロナで大学のほとんどがオンライン講義になっている。そろそろ始まった大学もあるが、酷いことになっているようだ。

岡山大はパワポに音声を貼り付けたものを配布して、宿題を出させたら、金返せと炎上したようだ。こういった方式は、多くの大学で推奨されているものでオンデマンド方式と呼ばれる。対面で講義に参加できない学生もいるとの配慮で、いつでも好きなときに勉強してね、という優しい配慮だが、これだと授業料を払うには値しないということらしい。

zoomなどを利用した対面方式だと、オリエンテーションをzoomでやった香川大はzoom爆弾で未成年にポルノを上映したようだ。情弱な事務か教授がzoomをパス設定なしで、HPにでもIDを貼ったのだろう。

追記:学生が知らずにIDをsnsに貼ったらしい.他にも,YouTubeにオンライン講義のひどい例が実況付きで出ていた.1時間半まっても始まらない講義,全員ミュートにしていないので,料理作っている音などが流れてカオス,学生同士がけんかを始める,画面共有できないので講義終了など,笑い話ではすまない.

望ましいのは通常の講義と同じものをオンラインですることだが、参加できない学生もいる可能性があるので、それで評価するのは禁止という大学もあるようだ。そうなると、対面講義はサービスで行い学生の満足度を高め、評価はオンデマンドで学習したものをオンラインテストするしかない。これができる大学の先生がどれだけいるだろう?zoomの操作をしながらの講義、動画作成と編集、youtubeへのup、オンラインテストの作成など、普通は無理だろう。

さて、コロナ後に教育はどうなるか考えてみたい。

入試でさえコロナでできない可能性も高い。したがって、みんな入れてだめな学生は落とす米国方式になるだろう。そして、「この大学を卒業しました」というより、「この講義を受講して何点をとりました」というのが、就職の際のステイタスになるだろう。EdXやcourseraなどはそういった「資格」を得るための場なのだ。きちんとしたオンライン講義を準備できる人だけが生き残り、そうでないのは必要ないということで、大学もだいぶ整理されるだろう。そうなると9月入学も4月入学も関係なくなる。好きなときに、好きな大学の、好きな講義を本気で受講し、きちんと勉強をするようになることは、いまの受験オンリーの大学より、よほどマシなような気がする。


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