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昨年の振り返りと新年の抱負

新年あけましておめでとうございます。ご存知の通り2022年になりました。せっかくの新年なので昨年の振り返りと新年の抱負などを書いてみました。

2021年の振り返り

アンカーデザインとして大きく飛躍した年だったのかなと思います。正社員が新しく2人、インターンが新しく4人も参加してくださり、業務委託で手伝ってくださっている方を含めると、そこそこの規模の会社になってきました。

メンバーが増えるに従い、さまざまな企業様との新しいプロジェクトなども経験させていただきました。詳細については書けないものの、ざっくりと振り返ってみると下記のようなプロジェクトを実施させていただきました。

コンセプト作成プロジェクト

弊社としては一番ボリュームが大きい部類のプロジェクトとなるものが、リサーチを通して新しいコンセプトを作成するものです。

昨年もいくつかの会社様とデザインリサーチに関するプロジェクトを実施させて頂く機会がありました。ゼロイチで新しい事業や製品を考えたいというものもあれば、既存の事業を改善したいというものもありました。企業様の規模もスタートアップから大企業まで多岐にわたっており、デザインリサーチやサービスデザインがさまざまな現場で求められているのだなと改めて認識させて頂きました。

仮説検証プロジェクト

企業様側で作成した仮説やコンセプトについて、その「たしからしさ」を検証させていただくようなプロジェクトもいくつか実施させていただきました。

わかりやすいものではユーザビリティ評価に関するプロジェクトが挙げられるかと思います。企業様の現行製品や開発中のプロダクトについて使い勝手やUXなどを評価し、今後より良いプロダクトとするためにはどうすれば良いかを検討させていただきました。以前とは異なりzoomでもユーザビリティ評価も比較的一般的になってきており、私どもとしてもだいぶノウハウが溜まってきたなという印象を持っています。

また、プロダクトを実際に作る前、ざっくりとしたコンセプトのみがある状態で、そのたしからしさをどうやって検証すれば良いのか?といったご相談もいくつかありました。基本的にはインタビューや場合によっては簡易なプロトタイプなどでユーザーのニーズについて解像度を高めたり、あるいはソリューションとしての有用性を検証したりしていきます。

いずれにしても大きく投資する前に、小さく荒く作って検証していくような言い換えるとインクリメンタルでイテレーティブなものづくりの方法の重要性や有用性が認知されてきているのは非常に望ましいことだなと感じています。

プロトタイピング・PoCプロジェクト
デザインリサーチを経て、あるいはお客様の側でお持ちのアイデアをクイックに形にするプロジェクトもいくつか実施させていただきました。

実際に動くソフトウェア、iPhoneアプリやWebアプリを作らせていただく場合もありますし、アイデアの種類によっては3Dプリンタやレーザーカッターなどのデジタルファブリケーションを活用させていただくケースが多いものの、場合によっては板金や木工造作などでアイデアを具体化させていただくこともありました。

また、実際に作るよりも前に、コストを抑えてクイックにアイデアを形にしたいというケースでは、ビデオプロトタイピングとして、映像を使ってプロダクトやサービスを利用するシーンを描き出すようなビデオプロトタイピングを実施させていただくこともありました。

プロトタイピングのプロジェクトというと、アイデアをアイデアのまま可視化するものと思われがちなのですが、できることってほとんどなくて、実際にやってみると大なり小なり矛盾や改善点が見つかることがほとんどです。ですから、そのプロトタイピングプロセスの中でアイデアをブラッシュアップし、より実現可能性が高く、人々にとっても価値の高いアイデアに昇華させるとためのプロセスとして捉えていただくほうが適切かもなとは思ったりしています。

UI/UXデザイン・プロダクト開発プロジェクト

こちらは主にスタートアップのプロダクトや、一般企業のDXプロジェクトなどに関わらせて頂く機会がありました。

これから新しくプロダクトを作るようなスタートアップや、既存のプロダクトの改善を試みるスタートアップと一緒にサービスのUIやUXを検討させて頂きました。UIやUXデザインのみに限らず、実際のプロダクト開発まで実施させていただくこともありました。

また、スタートアップではありませんが一般的な企業様の業務効率化などを目的としたDXプロジェクトをお手伝いさせていただくこともありました。何が必要か?のリサーチから実施させていただく場合もありますし、こういうシステムが欲しいと言ったご相談に応じてアプリを開発させていただく場合もありました。

研修の提供

デザインリサーチやUXリサーチ、デザイン思考、サービスデザイン、UIデザイン、インタビューなどトピックはさまざまですが、数多く研修を提供させていただく機会がありました。

リサーチやデザイン思考の手法を学ぶことが目的となる研修ももちろん実施させていただいているのですが、企業の中で実施されているプロジェクトに伴走させて頂きながらリサーチの方法をレクチャーさせていただくような研修も何度か実施させて頂きました。

メンターやアドバイザーなど

週に1回や、あるいはもう少し低い頻度で打ち合わせに参加させて頂き、プロジェクトをお手伝いさせていただくような関わり方もいくつかさせて頂きました。こちらについては自分自身でコミットすることが難しいこともあってプロジェクトの進捗確認や進め方のレビューなどになることが多いのですが、私のこれまでの経験や知見が少しでも役に立てば良いなと感じているところです。

その他

クライアントプロジェクト以外ですと、いくつか自主的なプロジェクトに取り組むことができたことも大きな収穫だったのではないかなと思っています。また、オンラインではあるものの弊社では初の経験となる展示会への出展させて頂いたことも、弊社的には大きなトピックです。

2022年の動きについて

本年も昨年に引き続き、コンセプト作成や仮説検証、プロトタイピングやUIやUXデザインなど意欲的に取り組んでいきたいなと思っています。それに加え、下記のようなことに取り組んでいきたいなと考えています。

コロナ収束に向けて営業体制を見直す

会社を作ってから、なるべく距離を置き気味だったのが営業についてです。これまではnoteやtwitter、著書などで私たちのことを知ってくださった方々からの相談を起点にプロジェクトを実施するというような比較的消極的なスタイルだったのですが、メンバーも増えてきたこともありこちらから企業にアプローチするスタイルも必要なのではないかと考え始めています。

ただ、実際問題としてテレアポやWebサイトの問い合わせフォームからひたすらアプローチするような方法が私達のビジネスに向いているとは思えないし、どのような方法をとるべきかは悩ましいところだなとも思っています。知見がある方は、ぜひご教示ください。

プロダクトをよりガッツリ開発できる体制づくり

今現在も、お客様のプロダクト(DXやPoC、プロトタイピング含む)を弊社で開発させていただくことは多々あるのですが、今後より一層プロダクト開発に力を入れて行ければと思っています。

当面はiPhoneやAndroidアプリ、Webのアプリ・サービスが中心になるとは思うのですが弊社のエンジニアチームでプロダクトをクイックに開発できることが大きな価値になると感じています。

特に、私たちの場合はデザイン会社ではあるものの、代表の私を含めてエンジニアリングの知見・経験が豊富なメンバーが揃っているため、デザインからエンジニアリングまでを比較的スムーズに進めることができます。特に昨今のデジタルプロダクトはウォーターフォール型での開発よりもアジャイル的に、デザインとエンジニアリングをいったりきたりしなが開発することが多くなっていることもあり、弊社が開発力をさらに強化することは他の会社さんにはないアドバンテージになるだろうと考えています。

研修プログラムの提供

これまでも研修プログラムの提供を実施させて頂いておりましたが、Webサイトなどで大々的に研修提供の情報を開示するというよりは、問い合わせに対してご提案させていただくというような形が主でした。

どのようなプログラム提供になるかはまだこれから検討していく状況ですが、今後は研修についても積極的に実施できれば良いなと考えています。

業界としての発展に貢献する

デザインリサーチやUXリサーチに対する認知が高まってきたとはいえ、マーケットとしてのサイズはまだまだポテンシャルがあるのではないかと思っています。弊社としてはマーケットのオーガニックな成長に身を委ねてプロジェクトをこなすだけというよりは、リサーチ業界やマーケットの健全な成長に貢献することにも取り組んでいくべきではないかと考えています。

そのためにはnoteやブログなどでの情報発信もそうですし、セミナーやイベントなどの企画や実施も必要かもしれませんが、リサーチ業界の発展に貢献させていただければと思っています。

行動指針を定める

弊社に関わってくださる方が増えていることは大変喜ばしいことですが、一方で社内の体制づくりも急務だろうと考えています。自社が目指すものはなんなのか。そしてプロジェクトに携わるに当たって大切にすべきことはなんなのか。これについて以前から私の頭の中には漠然とあったものの言語化されているわけではありませんでした。そこで改めて文字にしてみることにしました。これについては近いうちにWebサイトにも反映できるのではないかなと思っています。

おわりに

思いつくままに書いてみたところ、社内・社外ともに実現したいことが山盛りで新年早々大丈夫だろうかと不安になりますが、昨年に続き目一杯頑張っていきたいと思っていますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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