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試作

2021,7,15(木) 晴れ

工房を建てた時、内装に自分で作ったタイルを貼った。

大きさ、厚み、枚数、色々考えてどんどん作って、貼る時は配色を考えながら並べて。ゴムこてで目地を埋めて、表面をきれいに拭き上げて。全部初めてのことで大変な思いもしたけれど、市販のタイルとは違う、手作りの雰囲気がとても気に入っている。あと、すごく楽しかった。

去年の11月、初めて店舗の内装用にタイルを制作させて頂いた。自分の家とかじゃない、ちゃんとしたお仕事。緊張したし、思ったよりも失敗が多くて、とても焦った。なんとか枚数揃えてきちんと施工もできたけど、反省点と改善点が多かった。

土の種類や作り方、乾燥の仕方や焼き方など、失敗を減らしたくて色々試した。材料も無駄になるし、時間もかかる。仕事となると、絶対に納期を守らないといけない。

失敗してできませんでした、となるのが怖かった。

そして今年3月、幼稚園のタイルを制作させて頂いた。前回より枚数が多いのと、形も色数も多かったのでドキドキしながら制作した。1回目の本焼きの時は本当に不安で。蓋を開けたら前みたいに、割れたのばっかりだったらどうしよう…。また作るしかないけど…と思いながら、覚悟を決めて、蓋を開けて。

やった!割れてない!!

いやまだ見えてないところはわからない。まだ安心できないぞ…。と思ってたけれど、何度かに分けて焚いた計100枚弱、割れはひとつもなかった。色の掛け方が変になっちゃったのとかはあったけれど、焼き直したりもできたし、失敗はほとんどなかった。

安心した。うまくいって嬉しかったし、うまくやれたことも嬉しかった。

施工して、漆喰アートともうまく合わさって、みんなすごく良いと言ってくれて。やりがいと達成感と楽しさを改めて感じた。ますますタイルを作りたくなった。


今度作りたいものは、気軽な漆喰とタイル。壁一面にどーんというのではなく、玄関に飾れたり、リビングの壁にかけたり。暮らしに取り入れやすいようなものを作りたいなと思っている。

気分が明るくなったり、元気になったり、癒しになったり。そういうものを作っていきたい。まずは小さいサイズで試作。


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