未来へのラブレター(私自身の遺言書)を書きました
未来を信じて、今を生きるために書く遺言書
~私が娘に伝えたいもの~
7月10日に、法務局へ遺言を預けられるようになります。(遺言書保管制度)新しい制度なので実際に自分がやってみた方がよいなと思い、自分の遺言書を改めて作成しました。
今まで数えきれないほどの遺言書のお手伝いをさせていただきましたが、自分のものを作ったときの感情を忘れないように、ここに残します。
遺言書って、なじみのない方にはなんだか「遺書」のような、何となく重たいような「死」をイメージするようなものだと思います。
でも、私にとって遺言書は「未来を考える」ことです。
遺言書をつくりながら1年後のこと、5年後のこと、10年後のこと、30年後のことを考えました。
私には娘がいるので、娘は私の相続人ということになります。でも、残したいものって何だろうと考えたとき、それは目に見える財産だけではないと思っています。
遺言書がなければ、不動産や金銭と株式だけが、子供に渡ります。(財産が残ればね)
でも、私が伝えたかったものとか、残したかったものって、それだけじゃない。
人は永遠に生きていくわけではなく、いつか必ず終わりの日があります。
準備できる場合もあれば、そうでない場合もある。
遠い先だと思いますが、もしかしたらそうじゃないかもしれない。
もしも突然その日が来たとき、私が遺言書を用意していなかったら、その瞬間に私は後悔すると思いました。だって、娘には財産目録にのる財産しか残らないから。
私らしいお金の使い方を、遺言書で表せたとすれば
財産目録に載らない財産を、私は娘に残すことができる。娘だけではなく、その先の未来にも通じるかもしれない。
過去からの贈り物で現在があるとすれば、私も未来に贈り物がしたい。
そう思いながら書いた遺言書を書き終わったとき、あーこれで、一つ不安が消えたという安心感に包まれました。
こんな世の中だから、今日の延長線上の未来が続くかどうかわからないけど先人たちの努力の結果に今があって、少しずつの思いやりがつながっていくことが、私にとって生きている(きた)ということなのかなと思いました。
いつ死んでもいいなんて全く思いませんが、少しばかし未来につながれたことで、もしもその日がきたときの後悔は、一つ消えたと思います。
まだまだこれから頑張りたい。
だからこそ、未来を信じてパワーがわいてくる遺言書ができました。
司法書士 三浦美樹
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