【デザインと消費のミスコミュニケーション】
Tailor Bijoux Blog :Mar/14/2020
【デザインと消費のミスコミュニケーション】
ファッションには度々ギャップが生じることもあります。
特に小柄な私はいつも強くそれを感じてきました。
その何ともいえないわだかまりが解けたのは、服飾専門学校に会社員の傍ら通っていたときでした。
「さぁ、デザイン画を書きましょう」
8.5頭身が基本のデザイン画。
ファッションは消費者の心を惹きつける様な感動を描くことが度々求められます。
デザイナーも美しい理想とする世界を描くことは、創造性の原点であり、モチベーションであり続けます。
でも、現実の私たちは?
デザイナーは「カッコ良い」姿を描く。
消費者はその「カッコ良い」姿に憧れる。
一見一致しているように見えますが、着る人本人の現実の姿は見えているでしょうか?
ここで私の(少々マヌケな)実体験をひとつ。
「すっごく素敵なワンピース、デザインも可愛い!!」となってネットショッピングで買ってしまったとしましょう。
届いて着てみて「あれ?」と思う。
なんで変なのか考えてみると、私の本来のウエストラインよりもだいぶ下がっている。つまり、同時にバストラインもヒップラインも裾丈も下の位置にある。
ここでようやく気づくわけです。
「あ、XSサイズを買ったけど、これは170cm身長ある人のXSサイズだ。」と、、。
よく考えて買おうよとツッコまれればそれまでなのですが、
「可愛い!モデルさんが素敵!着てみたい」となるのが人間の心理じゃないですか。笑
そして、サイズを見たつもりでも、全体のバランス感はやはり着てみないと分かりません。
(これを機にネットで服を買うことに懲り、最近はほとんど買っていません。)
洋服は想像以上に複雑な工程を辿って出来ています。
出来上がった服の生地は変えられないし、デザインそのもの、パターン(型紙)そのものを、後から直すことはできないのです。
だから、170cmのXSサイズの洋服の配分を148cmのサイズの人の配分に後から直すことはできません。
もちろん生地についても同じです。可愛いデザインだったのに生地がもっと良ければと思っても、買ってしまえば後の祭りで、あっという間にワードローブの肥やしとなってしまいます。
製作側も、その描くイメージに憧れた消費者も悪くはありません。
だけど、現実の人間が置いてぼりになったら、結局損するのはあなた自身です。そんな消費はもったいないですよね。
因みにカジュアルな格好が好きな方やお洒落上級者の場合は、狙ったオーバーサイズ感やゆとりも大事なので、必ずしもサイズが全てというわけではないですが、
一般的なファッションシーン(特にビジネス)で綺麗な佇まいと品格を手に入れるなら、コーディネートや色遣い・デザインにこだわるよりも、まずは第一に「サイズ」「素材」だと私は考えます。
品良くカッコよく、エレガントな女性を応援するお仕立てを目指していければいいなと考えています。
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