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成田空港第3ターミナル拡張工事に進展!

こんにちは!ミキキートス庭野です。
私は普段成田空港見学ツアーのガイドを務めていることもあり、成田空港の情報がとても気になっています。特に最近はコロナ禍で、ツアーを実施できないのはもちろんのこと、訪れることもままならず…とてもご無沙汰してしまっています…。さて、今回はLCC専用ターミナルとして知られる第3ターミナルについてのニュースをご紹介しますね。

本日のTRAICY(トライシー)さんのTweetで、成田国際空港第3ターミナルの拡張工事に進展が確認できました。拡張工事の予定地にあった、第5貨物地区の建物の移転が完了し、取り壊され更地になったということです。奥に見える建物がNAA成田国際空港株式会社の本社屋ですが、NAA本社屋と現在の第3ターミナルの間にどーんと建物が建つことになります。

成田空港では2015年4月に供用を開始した第3ターミナルの拡張工事を進めています。当初、年間の旅客取扱能力を750万人をとして設計されましたが、2017年度にはそれを上回る764万人が利用する等、ターミナル内での混雑が慢性的な状態となっておりました。

到着ロビー増設!出発階と到着階を分離

2019年9月には、それまで出発ロビーと到着ロビーが同一階の2階だったところを、到着ロビーを1階に増築する形で新たに設けることで、導線が分離されて混雑が大幅に解消されました。下の写真は供用開始直後の1階到着ロビーの様子です。出発の導線は青色なのですが、到着の赤茶色の導線しかないところがポイントです。

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それまでは、到着したお客様も出発階と同じ2階を行き来しなければならなかった為、出発客と到着客で導線が交錯しがちでしたし、何よりもフードコートの混雑が激しかったです。お昼時を外しても、夕方まではほとんど満席に近い状態が続いていたのですが、出発階と到着階が分離されてからは、比較的スムーズに着席できるようになりました。

第3ターミナル拡張!年間1,500万人対応へ

上述の通り、出発階と到着階を分けたことである程度混雑は緩和出来ましたが、依然として多くのお客様をさばくことが困難なターミナルであることにはかわりありません。そこで、当初750万人の旅客取り扱い能力を倍の1,500万人にすべく、工事が進められています。

下記画像は、今回の工事と大きな関係がある第5貨物ビルと現在の第3ターミナルの位置関係を表したものです。私は安価な建設費が求められるLCC専用ターミナルということもあり、ある程度第5貨物ビルの建物も流用するものだと勝手に思っていました。よくよく読めば第5貨物ビルは撤去と書いてありますので、取り壊して一から建物を建てるということなのですね。

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画像:NAAプレスリリースより引用

全てのLCCが第3ターミナル発着ではない

現状、第3ターミナルに全てのLCC航空会社が乗り入れているわけではなく、下記の6社にとどまっています。

・チェジュ航空
・春秋航空 ・春秋航空日本(スプリングジャパン)★
・ジェットスター ・ジェットスタージャパン★
・ピーチアビエーション★

※★は国内LCC各社

つまり、LCCだから第3ターミナルに行けばよい!という状況にはなっていないんですね。現在は国内線のLCCはすべて集約されていましたが、以前はピーチアビエーションだけ第1ターミナル南ウイング発着となっており、間違えて第3ターミナルに来てしまう人が続出。第1ターミナルまでタクシー移動することとなり、高くついた!なんて話も良く聞かれました。

この拡張工事が完成した際には、現在第1ターミナルや第2ターミナルを発着している航空会社を第3ターミナルに集約していくのか、あるいは新規就航航空会社の為に使用するのか…まだ詳細は分かりませんが、いずれにしても第3ターミナルの役割が大きく向上することは間違いないでしょう。

第3ターミナルに車両乗降場も設置か

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画像:NAAグループ中長期経営構想の資料より引用

また、気になる資料も見つけました。上記資料によると2021年度、T3(=第3ターミナル)前面にカーブサイド(車両乗降場)が整備予定ということです。現状、第3ターミナルは鉄道と自家用車のダイレクトアクセスが担保されておらず、いずれも第2ターミナルからの移動となっていましたので、カーブサイドが出来ることで一気に利便性も高まりそうですね。

さて、本日は成田空港の第3ターミナル拡張工事の進捗状況について取り上げました。今後も成田空港の変化から目が離せませんね!
最後までお読み頂きありがとうございました!(了)

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