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徳川家康の「必勝ドリンク」レシピ

林の入り口。ハルジオンやヒメジョオンを摘んでいたら、ほのかに心地良い花の香りが漂ってきた。野草たちで足が隠れてしまったその場所でも、ここにいる彼らの匂いとは明らかに違う、花の香り。ジャスミンよりもおしとやか、それでいて私を惑わすこの香り。に、虜になってしまった私は、クンクン犬のように鼻を突き出して林の奥へ行こうとしたその時、香りの主に出逢えました。

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実は、まだ実際に見たことがなかったのに、なぜかパッと脳裏に浮かんできた花の名前。急いでiPhoneでその花を調べると、やはりビンゴ!「スイカズラ!」。

砂糖のなかった時代、「スイカズラの蜜が砂糖代わり」だったというほど、吸うと甘いので「吸い葛(スイカズラ)」。英語ではJapanese Honeysuckle。

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そうそう、スイカズラといえばお酒がある!昨年、和歌山県の面白い知り合いから貰った「忍冬酒(ニンドウシュ)」。江戸幕府の初代将軍、徳川家康の愛用していたとされるお酒です。徳川家康といえば長寿、そして健康オタクとして有名らしく、色々な漢方の書物などから本草学を学び、薬になる植物などをひくための道具を操ったり、自ら薬を調合して服用していた、とのこと。

そんな健康オタクが注目していたスイカズラの生薬名は、忍冬。漢方薬では「関節の痛み、滋養強壮に効く」と云われており、戦には「欠かせない必勝ドリンク」として、徳川家康は忍冬酒を好んでいたのかもしれません。

他にも利尿作用、膀胱炎、腎臓病に効き目があるとされ、そして何やら今の私にまさしく必要な花のようで、、、(こちらは後日、記事にします)

ならばその徳川家康が好んだ必勝ドリンク、是非とも飲んでみたいものである!彼が住んでいた三河の、極うま「三河みりん」を使いたかったのですが、無念にも近所のスーパーには無かったので、アレンジ調合してみました。*もし、三河みりんが手に入りましたら、絶品の忍冬酒ができるはずなので、そちらを使ってみてくださいね。(三河みりん+スイカズラのみで)

忍冬酒オリジナルレシピ

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材料
・スイカズラ ボウルに沢山(瓶に入る量)
・味の母or三河みりん(美味しい本物のみりん) 2カップ
・蜂蜜(レンゲ、クローバーなどがオススメ) 大2
・ブランデー 適量
・金柑(オプションなので無くても良い) 5個ぐらい
・煮沸した瓶 1リットルサイズ使用@seria

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作り方
①スイカズラは蜜と香りが無くならないよう、水を入れたボウルに浮かべて揺らしたら(汚れや虫を取るため)、すぐにタオルの上に置いて乾かす

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②瓶にスイカズラ、金柑、みりん、蜂蜜を入れ、蓋ギリギリまでブランデーを注ぐ。冷暗所で保管し、1ヶ月後から飲める。

*注意*スイカズラの香りと蜜は、虫たちも大好きです!採取中、ブンブン蜂が飛んできたので、皆さんも気をつけてください。蜂は「敵だな!」と思わないと、刺しません。私は一度も蜂に刺されたことが無いのですが、蜂に出会ったら、先ずは急いで動かず、花を譲ってあげてください。そしてゆっくりと蜂がいない別の木や花へ移動して、採取するように心がけています。

今日も野草と共に、みんなが彩り豊かな日でありますように
Have a lovely YASOU life!

美味しい野草の配送しています(野草の食べ方レシピ付き)

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プロフィール:Miki
・マクロビオティックライフアドバイザー
・ハニーセラピスト
・国際NGO法人YASOUEN代表理事(http://www.yasouen.org)
・小学館BE-PALに野草コラム連載中→タンポポバームのレシピ公開中(https://www.bepal.net/?s=miki)
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