「普通じゃない」ことにとらわれず「普通」でいいと気づいた瞬間心が軽くなった

え、「普通」にとらわれず、もっと自由でいいんじゃないの?

タイトル間違ってない?


と思われてしまうかもなのですが・・・


この2020年に「普通でもいい」ということを

自分なりに書き留めてみます。


わたしは16歳の時に、ピアノ弾き語りでライブデビューしました。

Mステや紅白に出ているような、まっすぐに音楽を伝えるシンガーやバンドの方に憧れて、アーティスト活動を開始しました。

誰がどうみても、いわゆる普通のザ・シンガーソングライター。


でも、数回ライブをしてみて気づくんです。

「普通すぎてダメだ」

と。


そこで、まわりにエレクトロやシューゲイザーをやってる先輩がいたことをきっかけに、DSのシンセサイザーソフトと、弾き語りを同期させながら歌うスタイルになりました。

※カオスがすごすぎるし、方向転換張り切りすぎだし、この時まだ17歳w


そんなこんなで「普通」と戦い続け、トライアンドエラーの日々で、18歳の時に

アイドルになろう!

と思うようになりました。

(この決断にはいろんな経緯があるのですが、重度のアイドルオタクで、アイドルに影響されていた私をみて、当時お世話になってたソニーミュージック新人発掘のスタッフさんが「アイドルやってみたら?」と言ってくれたことがきっかけだったりします)


そこからなんやかんや、1人でアイドルシンガーソングライターの道を歩き始めるわけですが

「アイドル“なのに”作詞作曲をしてる!」

「仙台の大学生が、DIYで全国で活動してる!」

(当時、フリーのアイドルって全然いなかった)


と、いろんな人が

いろんな場所で

いろんなキャッチコピーをつけてくれるようになりました。


プロデューサーがいないことも、上京していないことも、事務所がないことも、

自分にとって「足りない」とおもっていた要素が、

気づけば個性になっていきました。


最初はアイドルイベントに出る方法すらわからなかったので、同人のアニソンDJイベントで歌わせてもらったのですが、そこにいたみなさまがほんとうに暖かくて、「どうにかアイドルを盛り上げよう!」としておもってくださり生まれたのが

みきちゅMIX

(タイガーファイヤーじゃなくて、みきちゅって7回叫ぶだけ!)

最初から順風満帆にアイドルイベントに出てたら「タイガーファイヤー」のミックスが当たり前に打たれていたはずなので、みきちゅMIXはマジで奇跡!


あとは、TIF(アイドル最大級のイベント)に呼んでもらえなくて悲しいから、

TIFの近くで路上ライブやろう!

っていう、今思うとなんでやねんみたいなことを超大真面目に考えて決行したら、

いろいろ話題にしていただけたり・・・・

(その数年後、公式でTIFに呼んでいただけ最高に嬉しかったのですが、路上ライブの時に比べて話題になれませんでした笑)



そんなこんなで

本当にいろんな奇跡が積み重なって、面白いことがたくさん起きて

みきちゅの活動は

「普通じゃない」

それがデフォルトになっていきました。



それはとても良いことだったと思うのですが


より高いステージに進みたいと、

用意周到にやればやるほど

面白くなくなってしまう恐怖


がつきまとってくるようになりました。

無事に終わると物足りなく、何かアクシデントがあると伝説になれるという

極端すぎる人生 笑


そのうち、このまま自分ひとりで考えるんじゃなくて、だれかにもっと助言してほしいと望むようになるのですが


上京して事務所に入ると決めた時は

「え、地方という肩書も、事務所無所属という肩書もなくして大丈夫?」

と心配され、楽曲やパフォーマンスとは別のところで、自分のアーティスト生命が保たれていたんだと、なんとも言えない虚無感がありました。



上京してからは本当にいろんなことがありましたが(Wikipediaとかにあるので割愛します笑)

一度みきちゅが終焉するときのライブでは、朝早起きして泣きながら公園でなんども練習したことがミスなくできたことよりも、

終わりたくなくて「フローズンストロベリー」という曲をセットリスト無視して3回連続で歌って、それをみてお客さんが熱く盛り上がってくれたこと印象が強く残っています。



気づけば20歳を超えて、大好きな家族とも離れて暮らして、音楽をはじめてどんどん長い時間が経ってフレッシュさもなくなり、出会いも別れもたくさんありました。

音楽を頑張りたい

という芯はずっとずっとぶれてないけれど、

歩み方については、長年考え続けていた気がします。



そんなわたしに、2019年に転機がありました。

テレ朝のmusicる TVの「トップライナーをさがせ!」という企画で、若手の音楽作家の頂点を決める!というものだったのですが、

勝ち進んでいく中で、収録の最後に時間を設けていただき、作家の大先輩の方に自由に質問出来る時間がありました。


質問ができることは事前に伝えられていなかったので、その場で考えながら、拙い表現ではありますがこんなふうに質問したことを覚えています。

「私は、自分で歌う時は普通じゃないことをしなきゃって思っちゃうんですけど、本当はずっと昔から、いきものがかりさんとかJUJUさんのように、特異なことをしなくてもたくさんの人の心に伝わるようになりたいんです。どうしたらいいですか?」


そうして、かえってきた答えは

「たくさんの人の心に伝わる曲を作りたいとおもって、ただその思いだけで作り続ければ、いつか届く日が来る」


というものでした。

私にとって、それがすごく衝撃でした。


「普通すぎてみきちゅっぽくない」

「面白くなさそうだからやらないほうがいいよ」

「●●さんはもっとぶっ飛んだことやってるんだからこれじゃだめ」

そんな言葉に揉まれながら、自分なりに納得して生きてきたから・・・


答えってこんなにシンプルだったんだ、って、ポカーーーンとしてしまいました。


それから、もっともっと音楽が楽しくなりました。

誰かと比べて落ち込むことも少なくなりました。


もちろん、誰もやっていないことやるのはとても素晴らしいことだし、

私だっていつでもその隙を探しているし、

いろんなSNSやYoutube、TikTokなど、誰にでもクリエイティブな才能を開花させられる時代になりました。


ただ、無理に普通じゃないことをしなくたって、

振り向いてくれる人は必ずいるっていうことを伝えたかった。


普通じゃないことに囚われて、自分を失ってしまうのはよくないし、

どんなに「普通」でもいいから

やりたいことをやるのが大切なんだと思っています。


もしここまで読んでくださった方で「当たり前のことすぎてなに言ってんだコイツ」と思った方もいっぱいいるはずなんだけど、なんか、今ちゃんと書かなきゃ!って思った。


もし読んでて何か気づくことがあった方がいらっしゃれば、、、


必ず未来は変えられるから、一緒に頑張りましょう!って言いたいの。

私はいつでも味方だし、私も頑張るから!

レッドブル代お布施