【Sap greenの秋】

新緑が眩しい季節、緑繋がりの絵を掲載しますね。
静物、物をじっと見つめると動き出しそうに感じることありませんか?

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【Sap greenの秋】
31.8×41㎝
板に油彩テンペラ(混合技法」
SOLD OUT
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「絵を描く」と一口にいっても、実に多種多様。数分で仕上がる線のクロッキー、

色を塗って仕上げたもの。油絵、水彩、アクリル、今は様々な画法があります。

私が学生時代の油絵の後にたどり着いたのは、長い工程の(専用の描画用の板を作り〜樹脂絵の具を何層も重ねたり、白テンペラのハッチングを繰り返す)

【テンペラ(油彩テンペラ)】

1400年代の古典画法です。レオナル・ド・ダビンチも用いた
まだ画材店が存在しなかったころの絵の描き方です。

絵をみる度、時間が止まったような、絵の中で意思を持って動き出すような、

不思議な感覚を繰り返し味わいます。

「現実と非現実の間」

ずっと、これを絵で表したいと思ってます。

複雑な絵具の層は、皮膚の下、透けているような感覚。印刷や画像、遠くからだと伝わりづらいのですが、実物があったらぜひグッと近づいてみてくださいね。

アクリル絵の具の利便性も、水彩絵の具の軽さも充分知った上で、やっぱりこの古典画法が大好きです。


話は少し飛びますが、最近読んだ本に「誰もが壮大な勘違いの世界で生きている」とあってハッとしました。
みんなが同じものを見てるとは限らない。
解釈の違い。ズレ、のようなもの。

タイトルのSap greenサップグリーン、は愛用のムッシー二社、シュミンケ🇩🇪絵具の色名です。黄色と黄緑の間、彩度が高くて綺麗な色です。

絵を描いたから終わり、ではなくて、なぜ描いたか。どんな思いを込めたか。
これから自分の作品への想いを、絵の画像と共に、時折、皆様にきちんと伝えてみようと思います。

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