【恋する洋梨ーある朝にー】

絵を描いたから終わり、ではなくて、なぜ描いたか。どんな思いを込めたか。
自分の作品への想いを、絵の画像と共に、皆様にきちんと伝えてみようと思います。
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机上には、別の時間が流れている。

画像1

【恋する洋梨 ーある朝にー】
23× 25.5㎝
板、油彩テンペラ(混合技法)
SOLD OUT


ヒトに例えるものを探して、ひたすら洋梨を描いていた頃。(少し前の記事に洋梨シリーズ複数枚あり)
洋梨を並べて何枚か描いていたが、ある時、並べた二つが語り合うように見えた。

絵は、語り合うように見える→語り合っている に変化させることができる。
架空の出来事→現実化することができる。

薄い樹脂層の絵具やテンペラで何度もグレーズや描きおこしを繰り返す。
最後のグレーズから、迷いなく一気に仕上がった。描き始めから1ヶ月を過ぎた頃。

温度を保って、ヒトのようになったと思った。

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*表現に用いてるのは、古典画法であるテンペラと油彩の混合技法。

膨大な時間と手間をかけて、何層も薄い絵の具の層を重ねていく技法です。そうしてできる複雑さが、本来見えないはずの「時間の経過」と重なるので、制作点数は少ないのですが、この表現方法で描いてます。


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