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052. 誰に向かって書くか

今まで、自分の大賞や入賞作品を振り返ると、いつのまにか書く指が止まらない、みたいなものが結果を残してきたように思う。書いてる時の熱は、やはり読者に届くのだと思う。

でも最近は小説の神様は降りてきてくれない。

生活や、外部から来るメッセとかに気が散っているのと、インプットが足りない。それは圧倒的に読書量ともいえるかもしれない。

実は今日、AmazonからPomera DM200が届いた。
無線LAN搭載の電子メモだ。Kingjimから出ている。

これで外へ持参すれば集中して書ける。

集中して、なにを書きたいのか、と自問自答する日々が続いたことがある。フィクションの中に本当のことが光る小説に、自分はなんの本当を落とし込みたいのか。

あたしはいつでも、亡くした親へ気持ちが向かっているらしい。もう一生会えない親。哀しいけれど。知っているのに会いたい一心で言葉で留めたいのかもしれない。

2018年に大賞をとった作品は3.11のことを織り込んだ。大切な命が何千、何万と失われた。書くことで、寄り添いたかったのかもしれない。

だから、あたしが書きたいのはいつだって「命」なのかもしれない。

いま、ここまで書いて気持ちに落とし込めた気がする。

書くって、いいな。

#エッセイ #小説 #誰に向かって書くか

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