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イタリア語ができないのに留学したはなし②

2014.5
いよいよ語学学校が始まった。
イタリア語の語学学校は、すべてイタリア語で説明される。
1日4時間の授業だ。

いつも通り元気いっぱい挨拶をした。
「ミ!キアーモ!ミキ!ピアチェーレ!」

ここから先は何もわからない。笑

わからない言葉の中にいる、
イタリア語のシャワーを浴び続ける。
またもや気絶しそうになった笑


同じクラスには、メキシコ人のベロニカ、スイス人のフィリップがいて、
特にその2人と仲良くなった。



私が1つでも答えられると、クラス中が拍手喝采した🤣ここでも赤ちゃんMIKIであった。

クラスの中には、60歳代の女性や、
80歳のおばあちゃんもいた。
80歳になってイタリアに留学する。
語学のわからない世界に飛び込む。
めっちゃかっこいい!おばあちゃんになってもこんな自分で、いたいなぁと思った。

休み時間はみんなでバールに行ってコーヒーを飲んだ。何を話したかなんてわからないけど、
いつも一緒にいた。少ししか話せない、イタリア語を使いながら、自分の話をしていたと思う。

言葉がほとんどわからなくても、
ジェスチャーと表情で大体伝わるし、
友達になれる!🌏
性格だって一緒にいればわかるようになる。

イタリアに行った、最初の1ヵ月一緒にいた、ベロニカとフィリップ、私にとって大好きな友達になった。

放課後は一緒に出かけた。フィレンツェの街を歩いてお散歩をした。公園でみんなでお昼寝もした。



休みの日はバスで旅行にも行った🌈



だんだん、言葉が通じない相手といるのもしんどくなってきて、
「今日は家に帰って勉強するわ」
言ったら、
「MIKI本当に勉強するの?一緒にいてたくさん話した方が、話せるようになる!さあ出かけるぞ!」

と、帰らせてくれなかった😅笑
ウソはバレる。

一緒にランチして、たくさん伝えあって、一緒の時間を共にして、最高の友達になった。

少しすると、みんなイタリア語が上達して
上のクラスになっていった。
なかなかイタリア語の上達しない私だけ
初心者クラスにいた。😩

みんなと一緒にいたかったけど、イタリア語がついていかなかった。

そして1ヵ月もすれば、みんな国に帰って行く。
さよならが本当にさよならが気がして寂しい。
だけど、
世界中に友達ができた事はとっても嬉しい!
世界の人とだって仲良くなれるんだ🌏
話せなくたって、心が通じ合えるんだ🌏

そんなことを知った。

ちなみに、1ヵ月一緒にいたphilipのことを、私はピリップと呼んでいた。
学生時代、英語もほとんどやらなかった。私は
フィリップと読むことを知らなかった。🤣
ま、バレてなかったけどね。

日本人もいた。語学を専攻している学生や、
イタリアが大好きで、留学に来た人。
日本人といると、言葉がしゃべれて、それはそれは居心地が良かった。
だけど、日本人と一緒に過ごしていたら、
日本にいるのと一緒だなぁと思って、
日本人と一緒にいるのは、ご褒美の時間!
と決めて、できるだけ外国の友達と過ごした。

頑張って自分でお金を貯めてきた。
無駄にしたくなかった🔥

日本の学生の子は、イタリア語を専攻し、たくさん勉強してきている。ペラペラだった。
あまりにイタリア語のできない私を見兼ねてか、
「MIKIさん!これ、文法を書いてみたので使ってください!」と言って、
イタリア語の文法をまとめたノートをくれた。

学校で渡される教科書は、全てイタリア語で書かれているから、全くわからないのだ。
「これ使わないから使ってください!」
と、日本のイタリア語の教科書をくれた😭
ここでもたくさんたくさん助けてもらった。
ありがとう。
 

日本に帰ってきてからも、ベロニカが家族で日本に遊びに来てくれたり、今もお誕生日にはメッセージをくれる。
世界中に会いたい人がいる。
とってもとても大切な出会いになった🥰

言葉が通じなくても
友達になれる☺️🌏
通じ合える!

たくさん優しく親切にしてもらったから
日本にいる外国人をみると
優しくしようと思う
言葉が通じない中、頑張っているから🌱



続く…

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