見出し画像

ビートルズの訳詞では本書がベストだと断言します

ロックの歌詞の訳文は誤訳が多い。タイトルでよく知られているといえば、「抱きしめたい」が手を握りたい」とか「ノルウェーの森」が「ノルウェーの木材」だとか(訳したのは木嶋さちこさんのお父さんだそうです)。

それ以前に、ネイティブが聴き取りをしているんだろうが、聴き取り間違いが多い。

この本に出てくる例として、ジョンレノンの「Mother」の節、

Mother,you had me,but I never had you.

を今野雄二も山本安見も岩谷宏も抽象的で生硬な直訳調で訳していて、長い間釈然としなかったが、著者は「母さんは僕を産んでくれたけど、母親の役目を果たしてくれなかった」という風に訳すべきだと書いてあり、ハタと膝を叩いた。

さすがである。目から鱗がボロボロ落ちる一冊。
ビートルズの訳詞においては様々な本を読みましたが、本書がベストだと断言します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?