見出し画像

ケアンズへの道⑤

会社を4時前に退社し、自宅で娘を引き取って難波からラピート(初めて)に乗り、列車内で妻の作ったタコライスを食べているうちに関空には40分で着いた。

ジェットスターのチェックインカウンターは長蛇の列。多分日本を満喫してオーストラリアに帰国する人が大半。五千円だけオーストラリアドルに換金する。

私は海外は20年振りである。たび慣れている人にとっては噴飯物だろうが、出国審査官にパスポートを渡して写真と本人を見比べてスタンプを押す、なんてことはない。機械にパスポートを入れて写真撮影をする。OKであれば、ゲートが開いて手荷物検査場に進むのだ。スタンプさえ押さない。そりゃ、肉眼よりもデジタルの方が確実だもんね。まるで浦島太郎になった気分だ。

なぜかフライトは1時間遅れた。席に着くとすぐさま100均で買った空気枕を装着。娘は映画を観ていたが、その内二人とも爆睡。

当機はまもなくケアンズ国際空港に到着いたします、のアナウンスで目が覚めた。

朝の5時。娘は寝起きが悪いのだが、興奮しているせいか、すぐ起きた。

乗客が多いので入国検査にも時間がかかった。

空港の外に出ると小雨が降っている。
ケアンズの車のナンバープレートには「the city of sunshine」って書いてあるのになんだよ。
しかし、後からわかったのだが、大雨になってもすぐにあがり、嘘のように快晴になる。それを1日に何度も繰り返した。

Uberタクシーを呼ぶ。
初めて利用したが、到着するのに五分とかからなかった。

ホテルは9時にならないとオープンしないので、地元で人気のカフェに行くことにした。
ケアンズのカフェは朝の6時からやっている。

「オーストラリアは初めてかい?日本人もよく乗せるよ。以前はタクシードライバーを25年やってたんだけど、3年前にUberに変わったんだ」

「もうかって仕方ないんじゃない?
You can swim in cash」

「ははは、そうなったらいいけどね。でもmuddy’s cafe は最高のカフェだよ」

海沿いのmuddy’s cafeに着いた。ホテルやレストランが密集しているエスプラネードという地域。
カフェはオープンになっていて眼前には海、公園があり、遊具がある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?