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男はつらいよ「拝啓車寅次郎様」


シリーズ47話。

寅次郎の甥、満男は先輩の「頼みがある」という手紙で滋賀県長浜市に行き、先輩の妹で菜穂(牧瀬里穂)と出会う。実はそれは妹と結婚してやってくれないかという頼みだった。共に好意を抱く二人だったが、兄の一方的な話の進め方に激怒する妹。

満男は寅次郎に「あの娘とはどうなった」と聞かれて

「実はふられてホッとしてるんだ。疲れるもんな、恋なんて」

と痩せ我慢して答える。
その瞬間、寅次郎の顔が変わり、

「満男、ちょっとここに座れ!」と諭す。

その時のセリフだ。後藤久美子は満男(吉岡秀隆)の恋人役として出演し、自身も「男はつらいよ」の大ファンであり、全シリーズを通して最も好きなセリフとしてこれを挙げている。

場所は江ノ電の湘南の海が見えるホームとして有名な鎌倉高校前駅。

「くたびれるなんてのはな
何十ぺんも失恋した男のいう言葉なんだよ
お前はまだ若いじゃないか
燃えるような恋をしろ
大声出してのたうち回るような
恥ずかしくて死んじゃいたいような恋をするんだよ
ほっとしたなんて情けないこと言うな
馬鹿野郎」


涙で
涙で
辛くて苦しい恋愛と失恋を経験した私には
涙で満男に会いにこっそり上京してきた牧瀬里穂の顔が濱田マリに見えます…。(これはほんとです)

「渥美清はこの時、肝臓の癌が肺にまで転移しており、やや顔がむくみ、主題歌の声にも張りがなかった。主治医からは出演は「もう不可能」と言われていたが、無理を承知で出演。そのため、渥美清の出演時間が少なくなるように配慮されており、第42作(『ぼくの伯父さん』)以降の流れに沿って、寅次郎とそのマドンナ宮典子との恋を満男とそのマドンナ川井菜穂との恋と同時進行で描くという形になった。」

Wikipediaより

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