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<ヴィパッサナー回顧録 人生掘り下げの旅へ・・・ その仕事、誰のため?>


知っている人は知っている、
知らない人は全く知らない
ヴィパッサナー瞑想。

京都の奥深くで、
10日間の瞑想合宿コースを2017年に
受けて参りました。

そこから得た気づきを
自らの経験にリンクさせて
お届けしております。

日常から離れた世界で
ひたすら瞑想、1日9時間半。

そこで感じたのは、
誰がどう説明しても、
肯定しても、否定しても、

自分のこと、
自分の家族のことを中心に
考えて生きている人が
多いなということ。

もちろん、自分も含めて。

それが悪いとか、
そういうことではありません。

それは、当然のことであり、
大事なことです。

身近な人を大切に思っている一方、
まだ分離意識を強く持ち、
見ている視野が狭い
ということを表しているのではと思うのです。

これは国単位で見ても
特に多人数国民国家にこそ
顕著に表れている特徴でもあります。

空、海、地上、
領有権を主張して
実質的な支配を実行したり、

自分たちが手にしているものを
奪われないように武装し、
頑なに手放さないようにしている。

それが、
世界を引っ張っているように見える
大国の実情ではないでしょうか。
(私にはそう見えます)


苦労して手にいれた!と感じるものほど、
人は手放したくなく、執着する。

それをヴィパッサナーは
「自分を不幸にするもの」と説きます。

自分の利益のために
何かに執着する。
何かを渇望する。
それは、前にも書きましたが
どれだけ潤しても一向に潤わない
乾いた砂漠を心の中に持つようなもの。

生き方もそうですが
毎日を必死に仕事をして生きていれば
不満もあるでしょう、
大変なこともあるでしょう。

私はそういうとき、自分にこう問います。
「それは誰のためにしているのですか?」

そもそも仕事とは、
それが誰かのためになるもの
誰かの助けになるものだと
私は考えています。

仕事に限らず
自分が何か行動を起こす時、
それが人のためであれば
相手が助かることが結果です。
そして、自分のことも間接的に
幸せな気持ちにします。

しかし、時に私たちは
「人のため」という大義名分のために
自分に言い聞かせたり、
自分に嘘をつこうとしたり、
自分を欺こうとします。


私たちの心も身体も
自分が意識している以上に
とても正直です。

何とか人には嘘をつけても
自分への嘘は
受け入れることが出来ずに
心、身体を蝕んでいきます。

ブラック企業などで
自分に無理をさせることも、
自分に嘘をついていることになります。

だから、無理を重ね
自分の嘘に自分が持たなくなると
いつしか身体も精神までも病んでしまう
そんなケースが多い。

結果的に「誰かのため」にならない仕事は、
結果を残すことも出来ません。

継続も出来ません。

前述の世界の状況を踏まえ、
私たちの世界が
「今までと同じ生き方」では
立ち行かなくなっていることに
たくさんの人が気づき始めています。

日本国内だけに限らず、
世界に視点を移しても、
社会情勢、経済情勢、
自然環境など、

今より前の時代では安泰だったことが、
想定外のことが起こる世の中に
既に変わってきています。

地球全体をひとつとして考えて、
全ての人が最低限の生き方が
出来るようになることを考えるなら別ですが、

世界を大小の国に分けて、
その中だけでの物資の確保を考えると、
既に行き渡らない国も出てきています。

話がグローバルに広がり過ぎましたが、
日本に視点を戻しても
考え方は同じです。

小さなコミュニティーの中に限って
その中で十分なものを確保しようとすると、
足りなくなって分け合えなくなったり。

身近な人だけは
幸せでいられるかも知れないですが、
その輪の外には、
幸せを享受できない人もいます。

そして、その状況が、
いつ入れ替わってしまうのかも
現在の地球上で考えると
分かりません。

仕事というカテゴリーに限らず、
毎日の行動、思考が
私たち個々の生き方であり、
在り方です。

自分の在り方、生き方が
自分の幸せに実は直結しています。

自分のこと、
自分のコアな家族のことだけ
考える生き方をしていると、
何かを確保し死守する生き方になり、
幸せになるどころか、
ずっと幸せに枯渇する生き方になります。

今、ちょうど良い時期かもしれません。

自分がしている、
しようとしているその仕事、
誰のための仕事か?
誰に、どんな恩恵があるか?

自分の生き方、在り方を、
自分に嘘をつかず
正直に見つめる。

ヴィパッサナー瞑想で得た視点、
私も活かしていこうと思います。

お読みいただいて、
どうもありがとうございます。

ライフシフトコンサルタント
中島 みき

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