見出し画像

『姫路城 ぬりえアート コンテスト』のサポーター企業紹介 ♢ミツヤ設計株式会社♢

昨年の『姫路城 ぬりえアート コンテスト』では多くの地元企業様、商店様が協力やサポートをしてくれました。このコンテストは三木美術館が始めたことですが、そういった企業様や商店様が協力してくださることで、より盛り上がることができるのではないかと思っています。
そこでぬりえアートコンテストをサポートしていただいている企業様の横顔と姫路への思いをご紹介していきたいと思います。
今回はミツヤ設計株式会社の代表取締役の廣田加奈子さんと取締役会長の小西文孝さんです

 
『姫路城ぬりえアートコンテスト』第1回からサポートを頂戴しているミツヤ設計(株)さんは三木美術館の運営会社である美樹工業(株)ともお付き合いをいただいていますが、まずは事業内容のご紹介をお願いします

廣田氏:弊社は現取締役会長であり、私の父でもある小西文孝が創業した会社です。事業の内容としては社名にも掲げている設計はもちろんのこと、それ以前に重要な土地の測量や調査、そして開発申請に関わる業務などを行っています。また不動産開発については企画から販売までを行っております。
不動産開発、建築のどちらにおいてもはじまりから終わりまでを専門家としてみることができるので近年は建設コンサルタントとして求められることも多くなっています。

そうすると取締役会長が土台をつくり、現在の代表取締役がさらに事業の範囲を広げながら積み上げていらっしゃるということですね。創業からを振り返って思い出深いことはありますか
廣田氏:父が休むことなく働いている姿を私は小さいころから見て育ってきました。それが何よりも印象深いです。でも振り返ってみると創業した当時は自宅のリビングの一角に事務所をおいていましたから、それが日常の風景だった訳ですね。

小西氏:私はもともと岡山の臨済宗の寺の家の出身です。ですが、土木の学校を卒業して働いていた時に仕事上の知り合いに声をかけてもらい、ここ加古川にやってきました。岡山をすんなり離れられたのには父が早くに亡くなってしまったことも影響しています。1967年(昭和42年)に来てから約10年後の1980年(昭和55年)にミツヤ設計(株)を創業しました。とにかく夢中で働いてきたんですが、高度成長やバブルなど日本のよい時期とも重なり、ここまで伸ばしてこられました。今から創業しても同じように成長させるのはなかなか大変だと思うので、時期に恵まれたことに感謝しています。

男性が圧倒的に多いと思われる業界に廣田さんが入られるきっかけとは何だったんでしょうか
廣田氏:小西家は3人姉妹で、私は三女にあたります。しかも全員アート系が大好きな姉妹でした。長女と二女は大阪芸術大学の音楽と建築に進み、音楽を専攻した私の姉にあたる長女は音楽関係の仕事をしながら現在はカナダで暮らしています。二女にあたる姉は今一緒にミツヤ設計にいます。
私は高校卒業後のいろいろと進路に迷っている時に父から測量の専門学校があると聞いて進学してみたのです。その後は建築事務所に勤めながら建設の専門学校で建築を学びました。結果、測量士と宅地建物取引士の資格を取りました。その後不動産会社などでも働いていましたが、出産を機に「子育てをするなら地元に」との思いを強くして戻ってきて、父の会社を手伝うことになったのです。経理総務的な仕事もしましたが、測量の現場にもでました。
ですから、気づくとこの道に入っていたというか導かれていたというか、そんな感じです。

その後会社を引っ張っていく立場になられましたがご苦労は?
廣田氏:父や社員に助けてもらいながらなんとかやってこられました。入社当初は確かにものを言うのも難しかったですが、会社が2006年(平成18年)にISOを取得するということになりました。思い返すと、その頃からものを言えるようになりました(笑)。「困るよね、じゃあどうしていく?」っていうようなかたちですが、みんなの意見を聞きながらまとめていくこと、全体を見て管理することなどを学びました。父に頼りきりでなく、全員で考えていく仕組みができ、よいかたちで社内改革につなげることができたというか…。

現在の会社の様子を教えてください
廣田氏:冒頭でもお話をしたように、社業をひと口でいうとすれば建設コンサルタントです。ですから事業の内容は多岐にわたりますし、専門知識が求められます。測量ひとつをとっても開発のための測量もあれば売買のためだったり。また土地の相続に伴う分筆や合筆のための測量、あるいは隣地との境界線のための測量などそれぞれの異なる目的で依頼されることがほとんどです。こういった業務を丁寧に積みあげることそしてそれを蓄積することが建設コンサルタントとしての強さにつながります。

最近で手がけた仕事としては2023年(令和5年)5月に完成した加古川の産業団地の開発にデベロッパーとして参画したり、2008年(平成20年)から2012年(平成24年)にかけて明石市のJR朝霧駅に隣接した3ha弱の未利用だった土地の開発を土地区画整理という手法を活用しながら弊社主体で実施しました。駅前の広場を整備し、駅より3分の土地に住宅地を開発し、”利便性に優れた住みやすいまちづくり”に貢献することができました。また4年前(2019年)にレーザースキャナーを搭載できるドローンを導入したことで事業の幅もお客様へのクオリティーも格段にアップすることができるようになりました。たとえば太陽光発電のためのパネル設置の設計なども行うのですが、従来は設置予定地に人が入って計測していたのですが、今はこの最新のドローンを活用するこで、計測時間もそれに関わるコストも大幅にカットすることができるようになりました。このような形で進化することができればいいですね。

最後に『姫路城ぬりえアートコンテスト』への協賛についてのお考えを教えてください
小西氏:私がここに来た1960年代(昭和の30年代)は高度成長期でしたから姫路市も加古川市も大阪のベッドタウンのような位置付けでした。その前から住んでいる人よりもそのあと入ってきた人のほうが多くなっているかもしれません。いずれにしても根っからの地元の人との割合を比較したらどんどんその構成は変わってきているんじゃないでしょうか。移って来た人たちの子供は姫路生まれとなりますが、地元愛みたいなものは薄いかもしれない。だからこういうコンテストがあるのはとってもいいんじゃないですかね。

廣田氏:私が小さいころは駅前の百貨店や手柄山遊園地もある楽しい町=姫路という印象でした。現在も駅前は整備されて良くなりましたね。美樹工業(株)さんとは父が昔からお付き合いさせていただいています。でもそのご縁だけでサポートをさせていただいたのではなく、素晴らしい企画だと思えたからです。コンテストを始められたのはまだコロナ禍の影響があった暗い時でした。みんな閉じこもりがちで何か目標とか楽しみが見つけられない時でしたから、”自分を表現できる””パワーを使える”というイベントは本当に楽しみを超える助けになったんじゃないかと思えるんです。弊社も高校生への測量の出前授業や高校野球への協賛なども行っていますが、やはり若い人への励みやサポートは地元企業として大切にしていきたいと思います。

今日はありがとうございました 。    

今年の『姫路城 ぬりえアート コンテスト』の実施についてはこちらから 

2023年のコンテストの概要をお伝えします
姫路城 ぬりえアート コンテスト 第2回
主催:三木美術館 
後援:姫路市 姫路市教育委員会 姫路商工会議所
   神戸新聞社 姫路ケーブルテレビ FMゲンキ 
特別協賛:大阪ガス株式会社 株式会社西松屋チェーン 神姫バス株式会社
特別賞品協賛:ぺんてる株式会社
協賛:本企画は、多くの地元企業・商店にご協賛いただいております
   詳しくは公式ホームページをご覧ください
応募期間:2023年7月19日(水)〜2023年9月30日(土)
授賞式:2023年12月10日(日)
展覧会:2023年12月10日(日)〜2024年2月18日(日)
詳細についてはURL にてご確認ください

                                                                                  [企画制作/ヴァーティカル]
 
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?