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「残酷すぎる成功法則」を読んで

*前回の記事までから改めて、〜ですます口調で書いていこうかなと思います。試行錯誤中…。

「残酷すぎる成功法則」(エリック・バーカー)を読みました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B076C5KJ7P/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

煽り文やタイトルが強烈で、評価はそこそこいいけれど、どうだろう…と正直思っていたのですが、予想以上に良かったです。
現在休職中で、仕事や人生設計、プライベートなどなどあらゆる面で悩んでいる中で、とても参考になり、前向きになれる本でした。
そこで、本の中で「ぜひこれは実践しよう」と思ったことをいくつかここに書いておこうと思います。

ゲームに見立てて物事を楽しむ

面白いゲームの共通項は、Winnable(勝算), Novel(斬新さ), Goals(目標), Feedback(フィードバック)だそうです。
この4つの要素がないとゲームは面白くないということです。
この4つの要素を意識して、仕事などをゲームに見立てることで、ミハイ・チクセントミハイがいう「フロー」状態、つまり時間の経過も忘れるほど何かに没頭し、高揚感にみたされている状態になれると、仕事の成果がぐんと伸びるのでしょう。

休職する前、今の仕事はやりがいがない場面が多く、楽しくないと感じていました。
しかし、このように自ら目標を設定し、それをいかにうまく、あるいは早く、たくさんのアイテム(プラスアルファの実績)を持って達成できるかどうかというゲームに見立てれば、毎日はだいぶ楽しくなるのではないかと思います。
復職したらぜひ実践しようと思います。

WOOPを基準に自分の目標や夢を分析する

WOOPとは、Wish - Outcome - Obstacle - Plan(願い、成果、障害、計画)の頭文字をとった言葉です。
自分の願いはAで、AによってBという成果が達成される。しかしこれにはCという障害があるため、Dという計画を実行することで叶えられる…と考えることで、そもそも自分は何が欲しいのか、それには何が足りないのか、そのためには何をすれば良いのかが明確になるのです。

この手法は、自分の夢が実現可能かどうかをはかる指標になります。
まだ将来何をしたいかどうかうまく考えられていなかったので、一度これを用いて様々な「やりたいような気がすること」を分析してみることで、俯瞰的な目線を持とうと考えています。

自らに肯定的に語りかける

楽観主義すぎると大切な視点に欠け、悲観主義すぎると自分を責めてしまい生産性が低くなる…
私は特に悲観主義になりがちで、休職する直前はほとんど「自分はなんてダメなやつなんだ、死ねばいいんだ」ということしか自分に語りかけていませんでした。
しかし、楽観主義と悲観主義の間をとった3つのPを軸に自分に語りかけることで、バランスがとれるというのです。
3つのPとは、「Permanence, Pervasiveness, Personalization」(永続性、普遍性、個人度)」のこと。
例えば何かがうまくいかないときに、「これは一時的なことで、特異的な原因があり普遍的ではなく、私個人の落ち度ではない」と思うことで、自分を責めることばかりに気をとられることなく、何が悪かったのか、今後どうするのかを冷静に考えることができるのです。

人脈作りを悪いことと思わず、気楽にやる

「人脈」自慢している人とか大嫌いでした。また、自分には人脈作りなんてできないと思っていました。
しかし本書によると、見返りを求めて付き合うのではなく、相手との共通点に純粋に興味を示し、個人的な絆を結ぶこと、つまり友達になろうとすることが手っ取り早いのだそうです。

そして、人に感謝の言葉や助け、アドバイスなどを惜しみなく与える「ギバー」になること。
このあたりは、つい先日読んだ「世界一!愛されて幸福になる魔法のプリンセスレッスン セレンディップハート・セレクション」(上原愛加)に通ずるものがあるなぁと思い、上原さんすごい…となりました笑

また、人に話す際は傾聴すること、また傾聴している姿勢を見せること、相手の気持ちを言葉にし寄り添う姿勢を見せることが必要だとあり、様々な場面で活かせることだと思いました。

セルフ・コンパッションを持つ

セルフ・コンパッションとは自分への思いやり。
自分の良いところも悪いところもそのままを受け入れ、認めること。失敗してしまっても自分を責めず、失敗やフラストレーションを認めること。
自尊心でもなく、自分に否定的になるのでもなく、このような自然体でいることが一番いいのだそうです。

これはこの本の中で一番刺さった部分でした。
自分に自信を持つほど成功するのだ→だから、自分に自信がない私はダメだと思っていましたし、いつもネガティブに考えてしまうこと自体を責めて、ますますネガティブになったりもしていました。

だから、いいところも悪いところも「認める」という視点は、その中庸といったところで、非常に腹落ちするものでした。


これから、自分が何を人生に求めているかを少しずつ考え、何をしなければなならないかを計画立てていこうと、少し前向きに人生や自分の幸せについて考えられるきっかけになる本だと思います。

私って結局何がしたかったんだっけ?と立ち止まってしまった方にオススメの本です。ちょっと長いですが、ぜひ読んでみてください。

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