「いい写真」ってどんな写真??
今回は「イマドキの高校写真部」なような、そうでないような話なので、このタイトルで。さて、根本的なお話ですが「いい写真」ってなんでしょう?
実はこれ、高校写真部でもよく聞かれる質問。私の答えは・・・「そんなのオレが知りたいわ(苦笑)」・・・というのはあまりにも塩対応なので、ちょっと学校の先生らしく、こういう答えはどうでしょう。
「自分の感動が見る人にもよく伝わる写真」
本当は「感動」という手あかのついた言葉はあまり使いたくないのですが、まあわかりやすく言うとこうなるでしょうか。「かわいい」「きれい」「かっこいい」「こわい」「おもしろい」・・・自分の心の動きを記録して残すことができるのが写真なのだとすれば、ですが。
ただし、これには「作品(表現)として人に見せることが前提になっている場合は」という但し書きが必要です。なぜって?
たとえば、家族で観光地に行った時の記念写真。みんな楽しそうに笑ってるけど、ちょっとピンボケだし、手ブレもしている。露出もあやしい。でも、家族はその写真を見ればいつでも笑顔になれる。技術的にはどんなにダメな写真でも、自分にとってはかけがえのない思い出。それもまた「いい写真」にはちがいないですよね。
つまり、「いい写真」の定義は最終的に誰にどんな目的で見せたいかによって変わるわけです。言い換えれば「写真に正解はない」ということかもしれません。だからこそ写真は難しい。そして、おもしろい!
次回は「イマドキの高校写真部」に戻って、「写真部顧問の先生って、写真をどんな風に教えてるの?」です。ではまた。
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