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亀の甲より年の劫

最近、本をひっくり返して読んでいるのですが、「新しい」ことは本当に少ないのではないかと感じています。

もちろん、細かい部分を見ていくと新しいことは沢山あるのですが、本質的な部分は新しい本よりむしろ古い本・人(年配の方)に多いと思います。

私が共感している本、人はかなり少ないですが、最終的に1冊と1人だけです。

■1冊
 アルケミスト 夢を旅した少年
 (パウロ・コレーリョ著)※まだ購入可能です。

■一人
 養老孟子
 、、、言わずと知れた解剖学者です。


私には、この一冊と一人で充分でないかと思ってしまいます。アルケミストは内容を説明すると味気ないものになってしまうので、気になる方は是非読んで頂きたいです。文庫本なので、新品でも600円ちょっとで購入できます。内容から考えると、バーゲン価格です。
養老孟司先生は言わずと知れた解剖学者の方です。おっしゃっていることは一貫していて「意識・思考だけでなく感覚を大事にしなさい。そのためには自然に触れることが一番です。」という内容です。この内容を、手を変え品を変え分かりやすく説明されています。
私自身、生き辛いと感じている原因が私自身の感覚や直観などを無視してしまっていたことのようなので、共感することが多く、励まされます。だからと言って、会社に復帰する目途は立っていないのですが。。。
私が自然や生態系、農業に対して直観的に惹かれてしまう理由も、そんな所からだと思います。

この他にも、ナポレオンヒルやエピクトテスの本を読みたいと思っているのですが、まだ手に入っていない状態です。ナポレオンヒルは絶版になってしまいました。

ナポレオンヒルやエピクトテスは蛇足でしたが、年配の方がおっしゃること、長く読み継がれている本などは示唆に富んでいて、理屈っぽくない。理屈は結局、思考をシミュレーションしたようなもの、一つの事象の側面を切り取ったようなものなので、どうしても不自然さや不快さが付きまといます。
それに対して年を重ねた身体から発せられる言葉は、どこか無駄がなく落ち着いていて感覚で身体の中心に入ってきます。
そんな風に年を重ねたいものです。

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