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三龍戦騎RPG復刻リプレイ 第6話 裂空花の夏 第2章


第6話 裂空花の夏 再編集版

第2章

三龍戦騎リプレイ 6話 裂空花の夏 第2章

この記事は、以前、三龍戦騎RPG公式サイトに掲載していたリプレイを、ほぼそのまま再掲載したものです。

場面4

【場面4:海上の古代都市】


GM 皆さんは、那魏巳の町はずれの海岸にやってきました。エメラルドグリーンに輝く、遠浅の海辺です。見渡すかぎり、高さ数百メートルはあろうかという古代の高層ビル群が、斜めに傾いて海面から突き出ていて、巨大な遺跡都市となっています。

恋秘歌 「いやあ、絶景絶景」さっそくメモ帳にスケッチをば。

ボヤギン  GM、蘇龍機の離陸はどういう風に判定するんでしたっけ?

GM  離陸は、普通に「動」で判定です。特に修正はないから、動で難易度11ぐらいでいいかな。滑走距離は砂浜で確保しましたってことで。

ボヤギン  いえ、まだ離陸するわけじゃなく、「動」に-3修正喰らった状態で、いざという時きちんと飛びあがれるかと確認したかったんです。

キヨミ 1点足りない、離陸に失敗しました。

GM/紺嶺花  「ねえ、恋秘歌。わたしたちは小船を借りて、水の上から調べましょうよ」

GM  あー。離陸失敗の場合は、さすがに燃料は消費しない……とすべきかな?

恋秘歌  「そうね、ついでだからアガニの人たちを案内役として雇えれば良いんだけど」

キヨミ  これって飛べるまで判定!?(離陸に失敗するとダメージ1Dを被る、と後に設定された)

ボヤギン 前回の、あのアホアガニがひょっこり登場したら怖いな。

恋秘歌 「前回のあのカワアガニは、調教、というか犯罪が割に合わないってきっちり教育して良心的な商売が一番儲かるって教えておいたはずなんだけどね」

GM 現地の案内役を雇うのは、「調達」技能かな。知性でお願いします、難易度10で。一人5万ぐらいで雇えるでしょう。前回の騒動を起こしたカワアガニは、二度と帰れない場所で恋秘歌に調教されてるんじゃなかったですか?(笑)

恋秘歌 案内役は何人くらい必要かな。サイコロは8、結果14 +4成功です。

GM  お、恋秘歌さんの調達判定は、2レベル成功ですね。じゃ、2万リンで、一人のアガニ少女を雇うことができました。

アガニ少女(12歳)/GM 「おらに任せるだ~。さぁ、船出すだよおふた方」櫂でこぐ小船に天魂2人をのせて現場へ。


場面4 おわり

【場面5:古代都市上空、高度500メートル】


GM キヨミさんは、離陸判定してください。離陸失敗のルールも整備すべきですね。

キヨミ  合計13、やっと離陸成功!

GM  陽光を翼に弾きながら、エンジンの音も轟々と。キ99水戦が飛翔します。翼の下に海原を見ながら。燃料4点消費です。キヨミさんは1時間、飛行できます。

ボヤギン  今のところ、離陸はしない。様子を見る。

キヨミ  上空から事件現場およびその周辺を調べます。調査の判定はなんでしょうか?

GM 観察技能とか、ですかね……特に調査系の技能が無ければ、「知」のトモガミ判定値でお願いします。トモガミのセンサーを使って観察するわけだから。

ボヤギン 天魂2人を乗せた小船の横をざぶざぶと、蘇龍機が歩いていく。「あとで塩気を取るのが大変そうだわさ(汗)」

恋秘歌  案内役、ずいぶん値切っちゃったな 帰り道のついでだったんだろうか。

キヨミ  (4+3)+4=11で、上空からの観察判定に成功。

GM  キヨミが上空から視察すると、幾つか集光葉が折れ、ビルをなぎ倒しているのが見えますが……どうも、破壊は、一定の法則に従い、沖合いのほうに向かっているようです。

恋秘歌  「傷口? はどうなっていますか。熱で溶けたのかへし折られたのか」

キヨミ  分かったことを無線で皆さんに知らせつつ、少し沖合いの方に行って見ます。1時間以内に帰れる範囲で。破壊された個所はどうなってますか?

GM  へし折られているようです。恋秘歌さんは、「植物分析」(知性)などで、破壊された葉を調査できますよ。

ボヤギン  【星界考古学】では、駄目?

GM 裂空花そのものについては無理ですが、遺跡都市について調査するのは可能ですね。

恋秘歌  植物分析技能は無いけど……サイコロで12! 初めての6ゾロです。

GM  さすが! 天魂だから、植物どうしで通じたようですね 何かの生物に破壊されたらしい、と組織状態から分かりました。

ボヤギン  一応、こっちで古代都市について調べておこう。17。

GM  ボヤギンさんの判定も成功です この手の古代都市には、〈天航船〉の発着場がどこかにあるはずです。それを中心に、裂空花の集光葉が破壊されているようです。

GM/紺嶺花 「お食事ももらってきたし、次に破壊されそうな葉っぱのところで見張りましょうか」

恋秘歌  「お食事って、私たち、栄養液を飲むしかないんじゃ?」

GM  恋秘歌は6ゾロだから、次に破壊される葉も分かりました。狙われそうなのは、沖合いのほうの集光葉です。夜間見張りをしますか?

ボヤギン  「猛烈に嫌な予感がするのぅ」判明した事実を無線で双方に伝える。

GM  うっ、そういえば天魂の食事って……やっぱり肥料の液なのかな(笑)。

恋秘歌  恋秘歌の「料理」技能も、同行者用のサービスのつもりで付けましたし。

ボヤギン  園芸用液体肥料かな。堆肥だと持ち歩くのが大変だし、糞尿肥料は筒井康孝チックで嫌だ。


場面5 終わり

【場面6:海上の古代都市遺跡/夜間】


  一同は、次に破壊されそうな<集光葉>に目星をつけ、夜を徹して見張りをすることにした。
 蘇龍機の巨体が目につくと襲撃者に警戒されてしまいそうなので、ボヤギンの「ザンアグメガ」だけは、海岸にて待機することにした。離陸すればほぼ一瞬で到達する程度の距離なので、問題はない。
 キヨミは着水して、天魂たちと合流し、ともに見張りをすることにした。


GM キヨミは着水判定には成功。しかし、飛行したから、トモガミの生命は4点消費されてますね。

キヨミ  うへえ、生命がもう半分だよ。

GM  じゃ、ボヤギンは浜で、ほかは葉の付近で夜間見張りをすると。(サイコロをふって)最初の三時間はキヨミ、次は天魂ズ、最後はボヤギン、という順で見張りしてください。

 ふたりの天魂は、静かな夜の海面をみつめている。波打ち際に、蒼白く夜光虫の群れが光っている。
 ふと、紺嶺花が口を開いた。恋秘歌に何かを打ち明けるような口調だった。


GM/紺嶺花  「ね、恋秘歌。わたし……もう、空に帰ろうかと思うんだ。お仕事も上手くいかないし」
  夜の海を見ながら、ぽそぽそと、紺嶺花が恋秘歌に言いますよ。

恋秘歌 「そうなの? 私みたいにふらふらしてないで、しっかり根を張ってると思っていたけど」

GM/紺嶺花 「うん……なんか、至星連絡会のお仕事、私が最初、思っていたのと違うんだよね。ちょっと疲れちゃった」

恋秘歌 「帰るんなら私は止めないわよ、あなたが決めるべきことだもの。私が出来るのは、あなたの話を聞いて分析するだけ」

GM/紺嶺花 「そうね。もうちょっと考えてみようかな。ありがと、恋秘歌」

キヨミ  職場でOL同士が相談してるかんじですね(笑)。ところで、こっちは何も見当たんないんでしょうか?

GM  何を探しますか? 調査技能か、観察系の技能があればそれで。

キヨミ  どっちも技能ないので素で調べます。龍魂で調べられますか?

GM  いいですよ。難易度はヒミツですが、振ってみてください。

キヨミ  合計15です。いま、こんなに目が良くていいのだろうか(汗)。

GM キヨミは、海中に、何かの強い龍魂の気を感じます。

ボヤギン  と、海中に強い気配!?

キヨミ  「いやー!!! 何かいる!! ごっつぅ、ヤバイのがしたにいるーーー!!」と無線で(笑 )。

ボヤギン  ふむ。無線つーことは天魂二人はまだ気づいとらんのか。ともかく、何か居るなら飛んだほうがいいか。

GM  じゃ、恋秘歌さんも龍魂で判定をお願いします。難易度8です。

ボヤギン  離陸は、「動」で難易度11でしたな。33で6、トモガミ判定の動が6、12で、ギリギリ成功。
 ザンアグメガは離陸し、キヨミたちの上空に向かいます!

GM  みんな気づきました。海面を割って現れたのは、全長9メートルのソウリュウ(モササウルス)です。巨大な海トカゲ竜ですね。恐竜ではないですよ。

GM/ソウリュウ 「ガオオオオン!」ざばざばざー(水音)。モササウルスが、集光葉に噛み付きます。

キヨミ ひぃぃぃ!! 逃げます!

ボヤギン  ソウリュウ!? まあいい、集光葉に噛みつく前に撃つ!

GM  ソウリュウは皆さんを歯牙にもかけてないから、主導権はそちらからでいいですね。知性の高い順に行動ということで。恋秘歌→ボヤギン→キヨミ、の順ですかな。
 行動宣言はこちらから、集光葉に噛み付いてます。まず、恋秘歌さんはどうされます? (2007年時点の現行ルールでは、指揮官どうしの対抗判定で主導権を決めると変更)

ボヤギン  えーと、前回、一発も主砲撃つ機会がなかったんで思い出せない。射撃ってどうやりゃいいんだっけ?

GM 蘇龍機の主砲射撃は、騎乗砲術(知)のトモガミ判定値で、キズナ難易度を目標にしてください。ただし、今は夜間で暗いから、判定値-2で。撃つと、蘇龍機の生命1消費です。

ボヤギン  成る程。まあ、先に行動するのは恋秘歌ですが。

GM 恋秘歌さんですが、天華法/戒めのツタなどで敵を拘束するか、味方に援護系の天華法を使うか……でしょうか。キヨミさんは離陸に失敗してるから、水上で、恋秘歌たちと一緒にいるということで。

恋秘歌 ええっと、「眠りの種」を打ち込んで良いですか。

GM  了解。射程は大丈夫。難易度は、通常の状況なので10ですが、暗いから、天華法の判定値-2でお願いします。生命消費は10÷2=5かな。あれ、恋秘歌さんのキズナレベルって2じゃなかったかな。1なら、消費はそのままです。

恋秘歌  サイコロが10で、体が1だから……天華法の発動、失敗。和魂(ナギダマ)を5点消費っと。

GM  残念であります。ボヤギンさんは主砲発砲ですか?

ボヤギン  トモガミ判定値が4、騎乗ヤシャダマ技能1、夜間で修正が-2。かなり厳し……あ、6ゾロ(笑)。

GM  自動的に命中です。では、ダメージロールですね。素で2Dをふり10以上なら大打撃、と言うことでお願いします。

ボヤギン  6と4で10、大打撃だ……やばい、どうなってるんだこのサイコロ。肝心なところで運気が尽きそうで怖いなあ(焦)。

恋秘歌  またラストに墜落したりして。

GM/紺嶺花 「わあっ、海トカゲ竜なんて見たの初めて! こわいよう!」と、紺嶺花が恋秘歌に抱きつきます。

恋秘歌 「私も海トカゲ竜ははじめて見るけど、この前はもっと凄いのを見たわよ」

GM/紺嶺花 「やっぱり地上は怖いところね(汗)」

GM  んじゃもう1回振ってください。通常の大打撃は2回まで蓄積しますから。

ボヤギン  あ、この主砲発射で燃料が-5になったから、丁度いいということで、増槽を使う。因みに二回目の判定は失敗、さすがにそう上手くはいかぬ。

GM  電磁火器だから、そのまま8点直撃ですな。青白いメーサー光を受けたソウリュウが、もだえ苦しみます。
 次はキヨミ、離陸していませんから、水上からですよね。

GM/紺嶺花 「ひいっ、何かの光線が!? 連絡会で事務仕事やってるほうが私向きなのかなあ」

恋秘歌 「確かにアンタは裏方向きよね。私にも言えることだけど、私って面の皮が厚いみたいだし」

キヨミ  なんかボヤギンさんが頑張ってくれたから、このまま逃がしてもよくないですか? 今のキヨミには武装が……。

ボヤギン  「手ごたえ有り!」(戦闘時特有のシリアスさで)

恋秘歌  「どう考えても普通の状態じゃないから、確保したいわね。死体でも良いから」

GM  ソウリュウから、少女の声が聞えてきます。
「なぜあなた方はこんなことをするのです!」
 よくみると、ソウリュウの背中に、ヒレを有した小柄な水棲人の少女が乗ってます。トオミ属のようです。

キヨミ  って、そっちから襲ってきたんじゃないですか!(涙目で逆切れ交渉)

恋秘歌  あ、やっぱりいきなり攻撃は不味かったか。でもまあ、私は眠らせようとしただけだし、命中しなかったし。

ボヤギン  「トオミ属だと? トオミは首長竜に乗ると聞いたが」

GM 地方差ということで。あとキヨミさん、〈キ99〉装備時でも、武装はありますよ。戦車型筐体だけです、乗るときに武器を外すのは。

GM/トオミ属の少女 「わたしは、あなた方じゃなくてこの憎たらしい葉っぱを攻撃していたんです!」

ボヤギン 「ともあれ。国家から正式に栽培が認可された裂空花を破壊しようとしたのはそちらだ。事情があるのなら、話せ。場合によっては、戦闘を中止する」

GM  その話し方だと、知性で交渉判定ですね。対抗判定、そちらから振ってください。そうだな……まあ、2回、ボヤギンが先に成功したら、交渉成功ですね。(2007年現行ルールとは多少異なる)

ボヤギン  ……ぴ、ピンゾロ……。

GM/トオミ属 「わたしたちのトモガミさんの出産場所が近いのに、打ち上げなんてやられてたまりますか!」

ボヤギン  ちいい、だが、先に二回成功すればいいのだ、一回大失敗しても何とかなるはず……多分…… 。

GM/トオミ属の少女 「ここは、わたしたちの海よ!」トオミは、判定値5+11で16です。防御的交渉判定をドゾー。

ボヤギン  6と5で11! 知性7で18!
「発射の間だけ他に移って、発射後に戻る、というわけにはいかんか?」

GM  じゃ、ボヤギン1回成功。攻撃交渉判定をふってください。(現行ルールとは異なる)

恋秘歌  理性的に言えば、よそに移ってもらうしかないかな。

キヨミ  裂空花が発射された後はクレーターしか残りませんよ(ボソッ)。

ボヤギン  ……バカな、またピンゾロだと!? ウィッチクエストならいい出目なんだがっ! ええい駄目だ、説得はキヨミと恋秘歌が何とかしてくれっ(焦)。

GM  トオミの攻撃交渉。
「今更、場所を変えるなんて!」合計13。ボヤギン、防御どぞー。

キヨミ 「えっ! どうしたんですかボヤギンさん!! なんかトオミ属の方、カンカンですよ!?」

ボヤギン  うが、11、だめだ、天は我を見放した……。
「な、わ、ちょいとお嬢ちゃん、落ち着いてだわさ~」

GM/トオミ属の少女 「10年前、裂空花の保護許可処分に対する行政処分取消し訴訟を提起したのにっ! あの司(ツカサ)が、却下したから確定しちゃったのよ!」

キヨミ  我々が一緒に産卵場所を探すと言うのはどうでしょうか?

ボヤギン  ううむ、法律関連が妙にリアルだ(笑)。

GM  じゃ、恋秘歌さんとキヨミさん、知性か魅力の交渉系技能でふってみてください。

恋秘歌  ボヤギンを見ながらため息をつこう。「蘇龍機の乗り手としては優秀なのだが……」

恋秘歌  まず私たちの攻撃について謝らせて欲しい。「詳しい事情を知らなかったとはいえ、申し訳ないことをした」

ボヤギン  「じゅ、じゅぴっちゃ・・・(汗)」溜息に、羽がしおれる。

キヨミ  マブイツジは関係無さそうだから、平目で(6+2)+5=13(魅力判定)。

GM  おふっ、それはグラっときたかな、じゃ、判定値+2で、恋秘歌さん振ってください。

 GMは、効果的とおもわれるロールプレイがあった場合、有利な修正値を交渉判定値に加算してよい。

恋秘歌  サイコロが10、結果が18。

キヨミ  すげぇ!(驚愕)。

GM  トオミが5+2dが4で9。わあ、トオミ属が怒涛の説得を両者から受けてる(笑)。特に恋秘歌さんにはめろめろ?

ボヤギン  うお、さすが天魂、交渉ごとには強い。

GM/トオミ属の少女 「……わたしはライといいます。まずはわたしの龍之介の手当てをしてほしい」

キヨミ 恋秘歌さん、お願いできますか?

GM/紺嶺花 「すごい、恋秘歌、すごいよ……」(憧れの視線)

ボヤギン  (汗だらだら)よりにもよって大打撃を当ててしまった。

GM  ライのソウリュウは、火傷を負って苦しそうにもがいています。

恋秘歌  とりあえず龍之介に4つ、ライにもおまけして1つ、天魂桃を作ろう。

キヨミ  とりあえず、皆で浜にいきましょう。話はそこで。


場面6 おわり

【場面7:夜の砂浜】


GM  波打ち際にいって、天魂桃を作って食べさせたということで。まあ、天華法の判定は略しますわ。5×20分で、1時間ちょっとかかって天魂桃を生みました。
 ソウリュウは15点、生命を回復~。完全回復しましたね。
 ライが、「ありがとう、天魂」

キヨミ  ヴィジュアル的に、少し泣けるな……。

ボヤギン 確かに。「……すまん」ライと、恋秘歌に。

恋秘歌  合間を見てボヤギンに謝っておきます。「すまない、状況を好転させるため、あなたを悪役に仕立ててしまったわね」

ボヤギン  「気にするな。謝りたいのは俺のほうだ」

キヨミ  泣ける……。

恋秘歌  ここでニヤリと笑ったら駄目だろうか?

キヨミ  恋秘歌さんっ!?

GM/ライ 「明日の晩が、わたしたちのトモガミさんの出産の夜なんです。普段は、近くの水底にある洞穴で出産させていたんだけど……」
 その洞穴というのは、どうやらこの遺跡都市にある、先ほどの〈天航船〉発着場のことらしい、と自然とわかります。

恋秘歌  明日の晩か。間に合うかな?

GM/ライ  「……だけど、あの場所は、裂空花の発射爆風をもろに受けちゃいます。だから、裂空花を枯らせようとしたんだけど……」

GM/ライ 「お願いします! トモガミさんの出産場所を安全圏に見つけて、誘導してあげて!」と、水棲人の少女が、頭を下げてます。

キヨミ  裂空花は、もうすぐにでも咲きそうなんですよね?

GM 開花までは、おそらくあと一月ぐらいです。海トカゲ竜や大型首長竜の出産場所は、波の穏やかな静かな海面じゃないといけません。卵胎生です。

ボヤギン  「裂空花が種を発射するタイミングが問題だな……ぼやぼやしてると間に合わなくなる」

GM すでに裂空花への天魂の乗り込みが始まっているようです。

GM/紺嶺花 「恋秘歌! 裂空花を傷つけるのはダメだよ、連絡会に怒られるよ!?」

ボヤギン  ばっ、ともらっておいた地図を広げる。条件に該当し、かつ爆発半径の外にある場所を探す。

GM  文献調査、海上戦術、生物学。全員、そのあたりで、地図(海図)を調べてみてください。

ボヤギン  どれも無い。知性素目の判定だと、65で18なんだが。

GM/ライ 「ええと、たしか5頭だったと」ところで、トモガミの数詞って、「頭」でいいのかな。神サマなんだけど?

ボヤギン  ナラズなら五頭、シンリュウなら五柱が正しい表現かも。

恋秘歌  使えそうな技能が無い。サイコロが9、結果15。何とかなるかな。

キヨミ  うはっ! 判定失敗。

GM  ボヤギンと恋秘歌のお2人は大成功、ちょうどいい小島の環礁を、3kmほどの海域に発見!

キヨミ  そこはどの種属のシマ(領土)なんでしょうか?

GM  大成功だから恋秘歌たちにはわかりますが、普通に三龍帝国領内です。

恋秘歌  「ふう、ボヤギンが地図を貰っていて、正解だったわね。あとは、そこに移住して問題が起きないか問題ね、先住民との軋轢とか」

GM/ライ 「じゃあ、明日の夜、わたしたちのトモガミさんを誘導してくださいね。出産前で凶暴になってますけど(笑)」

キヨミ  凶暴って……。

ボヤギン  「さらりと凶暴になってると言われても困るな」

GM/アガニ少女 「ああ、その島は無人島だで、おらたちゃ無関心だぎゃ。商売相手がおらんけえのう」

キヨミ  「アガニさん、いつの間に!!」(ビックリ)

GM/アガニ少女 「あほんだら! さっきからずっとおるわい!!(ビシイッッ)」と、キヨミに尾びれチョップを。

キヨミ  ごふっ! ツッコミ厳し過ぎ!!

ボヤギン  「無人島か。なら、問題は無いなあ。恋秘歌が案内役を雇ってくれていて助かったわさ」

恋秘歌  ああ、そういえば居ましたねアガニ少女。だいぶ料金を値切ってしまったので後で駄賃を弾まないと。
「どう考えても通常の4割は異常だったわ、適正価格の破壊は治安を悪化させるわ」

GM/紺嶺花 「恋秘歌……?(汗)」

キヨミ  ふと思ったんですが、トオミ族のトモガミが産卵期を迎えているってことは、アガニのトモガミも……。

GM/アガニ少女 「ぼけが! うちらのトモガミは、もっと央天青近くで出産するんじゃ!(バシイッ)」と、再びキヨミに尾びれチョップ。

キヨミ  (再び)ぐはっ! こりゃまた、しつれいしやしたー!

恋秘歌  では、アガニとトオミとボヤギンに、夜食でも作りましょう。

GM  お、じゃあ野戦調理技能ですね。場所が悪いから、難易度13で判定どうぞ。

恋秘歌  厳しいな、サイコロが……うそぉ! また6ゾロだよ。ものすごく感動されてしまうよ!

キヨミ  一流料理店の味が野戦調理で再現されてしまうとは。

GM/アガニ少女 「な、なんやこの味は……なにやら、遠い昔の懐かしい記憶を思い出させる、そんな味やわ、山岡はん!」(京極風)

ボヤギン  「ジュッピッチャアアアアアアアッ!! う・ま・い・ぞぉぉぉ!!!」(味皇風に、演出で巨大化して口から火を吐き暴れまわる)

恋秘歌  お米を一粒ずつより分けでもしたのか私は。

GM/紺嶺花 「すごく美味しいよ恋秘歌! わたし恋秘歌のお嫁さんになるー!」

キヨミ  天魂×天魂ですか(汗)。

ボヤギン  「ううーむ、お前とオタク仲間でよかったよ、恋秘歌」

恋秘歌  「そこまで喜んでもらえると、逆にちょっと悔しいわね。私には味わうということが出来ないのだから」

キヨミ  ふと思ったんですが、シンテツ兵ってなんか食べられるんですか?

GM  む。言われてみれば。この場でこの味を理解したのは、水生人2人とメイだけかな?

ボヤギン  「……今度、いい肥料おごるよ」と、恋秘歌に言う。

GM  そういえば天魂の天精花は人形みたいなものだから、モノは食べない気もしますね。シンテツ兵は食事をしないし、天魂も、設定としては物を食べないほうが面白いかな。意外な盲点だった。

キヨミ  っていうか、シンテツのエネルギー源ってなんなんですか?

GM  脳は、ブドウ糖かなんかの溶液で。シンテツ本体は……対消滅反応炉?

キヨミ  ブドウ糖、何処から摂取するんですか? やっぱヒトガタの方が飯を食べるのかな?

GM  いやまあ、シンテツ本体の動力源も、普通に電池ってことでいいか。対消滅炉は、蘇龍機レベルの遺失技術の産物でないと運用できないはずですから。シンテツ兵の脳を維持するためのブドウ糖やら栄養は、車体にガスっとホースをさして流し込むだけ(笑)。

キヨミ  うはっ! 自動車のガソリンスタンドですか!!

恋秘歌  じゃあ 今度、紺嶺花と3人で栄養液に漬かりに行こう、とキヨミを誘ってみましょう(笑)。

GM では、翌朝に場面を移していいでしょうか。

つづく 第3章(終章)


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