【校庭の朝礼台】

学童の先生時代、子供たちに正直に話すことを信念とした。

校長先生の挨拶などで使われる校庭の朝礼台。
学童の時間、低学年性はダメと言われても・・・ダメと言われるからか乗っては飛び降り乗っては飛び降りの繰り返し。
先輩指導員たちは眉間にしわ寄せ大声で怒る。
バンドエイド効果しか期待できないと分かっていてもそうするしかないのが現状。

しかし、本当の事を言わずにいられないKenGは飛び降り常習犯の4年生、
ともみちゃん(仮名)に冷ややかに言う。

「楽しいのも足の骨折るまでだよ」

その日以来、誰かが朝礼台に上ると飛び降りる前に
「楽しいのも足の骨折るまでだよ!」と聞こえてくるようになる。

しばらくして朝礼台から飛び降りる生徒はいなくなった。


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