司書を1年やってみました(日記.89)

こんばんは。水菓子といいます。

私の仕事場は図書館です。
図書館で働きだして1年が経ちました

残念ながら、私は派遣職員なので、図書館の全ての業務ができるわけではありませんが、図書館の貸出カウンターに座って1年です。

現在、図書館は休館中で、なんなら3月くらいからずっと休館中なので正確にカウントすると1年無いですが、いい機会なので振り返ってみたいと思います。

私の働く図書館は、県庁所在地にある、比較的大きな図書館です。
来館される人も多く、貸出のできるカウンターが館全体で3箇所7カウンターあります。

児童書のコーナーに2カウンター、
郷土資料や専門書を集めた2階に2カウンター、
そして私の働く一般書(小説や一般的な知識の本など)がある1階に3カウンター。予約の本もここでお渡しします。

1階のカウンターが1番利用者が多いです。
予約本の受け取りはここでしか出来ないのでその要因が強いと思いますが。

多いときで1日2000人くらいの方が利用されます。
入口のカウンターはがばがばですし、自習室のみを使うたかも沢山いるので、あまり正確ではないかもしれませんが。

ちなみに、年間の貸出冊数は1000万冊を超えます。
最近知りました。すごいですね!(実感無い)

そんな図書館で1年間働いてみて思ったことは

図書館には様々な人が来る!

ということでした。

本を借りる人はもちろん、調べものがしたい人、ビデオが見たい人、音楽を聞きたい人、おはなし会に来る子どもたち、自習室で勉強をする学生、仕事の資料を求める社会人、日課として図書館に来るご高齢の方々…

年齢も様々、目的も様々。
最近は外国の方も来られます。

毎日、大なり小なり事件が起こります。
以前、係長が
「本を貸して返してもらうだけの平和な仕事なのに、なんでこんなに事件が起こるんだ」
と言っていましたが、本当に心からそう思います。

カウンターにいる間は貸し借り貸し借り予約貸し借り…と貸出、返却、予約のお渡しと入力が主な仕事です。
土日は特にそれに尽きます。

もちろん、ご相談にものります。
専門的な質問は2階の専門書担当の方へ振ることが多いですが、児童書、CD、小説の質問は頑張って答えます。

図書館には膨大な量の本があるので、私たちに求められるのはそれらの直接な知識では無く、検索能力疑問の焦点を絞ることだと思っています。

もちろん、知識は大切です。
お話をしていて、知識不足を痛感することは多いです。
ただ、私が知識の面で目指しているのは広く浅くです。
広く深く知ることの出来るキャパシティはあいにく持ち合わせておらず…せめて、広く浅く。
何か質問を受けた時に、ピンと来ると来ないでは検索の結果に大きな差が出ます。

検索はとても重要な仕事だと思っています。
資料は使ってこその資料だと思っています。
検索能力の差でそこにある資料が活用されないのはとても残念です。
目当ての本が見つからない時はぜひ、図書館の人に話しかけてみてください。

たまに、「本が見つからなくて…」と相談に来る方の本を私があっさり持ってきた時に落ち込まれる方がいますが、見つけ方のコツを知っているか知らないかのちょっとした差だけです。
それに対して怒ったり呆れたりする司書はいない、と思いたい。
少なくとも私はウエルカムです。

また、何か知りたいことがある時もぜひ司書に聞いてみてください。
図書館には様々な本が様々な所に置いてあります。
また、どこ本も基本的には自由に読むことができます。
ある知識に対して、概要を知りたい時は思いの外、児童書が分かりやすくコンパクトに解説されている時もありますし、
そんなことは分かっているから専門的な知識が欲しい方には専門書をご案内します。

図書館は主題ごとに配架されていることが多いと思いますが、同じような主題でも思わぬ所に置いてある本もあります。

私も日々、せめて1階にある本はどこにどんな本が置いてあるか把握しようと努めています。
今は休館中なので、ある意味いい機会だと思って、1階フロアのエキスパートを目指します。

なので、ぜひ!

図書館で困った時は司書に聞いてみてください!!
頼りないかもしれませんが、頼ってみてください!

図書館で働く人は多かれ少なかれ、利用者の方の役に立とうと日々努力をしています。
私も図書館で働く者の端くれとして頑張っています。

忙しそうにしているかもしれませんが、ぜひ!
利用者の方の時間を節約するのも重要な仕事です。

自分で探して見つからなかった本も目が増えると見つかることも多いです。

現在はコロナの影響で閉まっている図書館も多いと思いますが、
図書館に気軽に来れる日が早く来ることを祈りつつ、図書館にお越しの際は気軽に話しかけてみてください!

では。

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