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ひなまつり

私が生まれ育ったところでは、お雛様は4月4日に片付けるという風習だった。
なので、我が家では3月3日が過ぎても、後ろを向かされることも片付けられてしまうこともなく、少なくとも3月中はお雛様は安泰(笑)
クリスマスの飾りつけの撤去を12/16の午前中に必ず行うのと同じく、お雛様も4/4までには所定の保管場所に帰っていただくようにはしているけど。

コンパクトなこの5段飾りは、70年くらい前のもの。
本来は私のものではなかったのだけれど、縁あって毎年我が家で飾るようになってもう40年近く。子供の頃から、飾りつけもしまうのも私が手伝ってきたのだから、たぶん問題はない?(苦笑)
本来は下に引き出し式の飾り台がついていた。その中にすべてのお人形がきちんと仕舞えるようになっている。また、組み立て式のガラスケースもあったのだけれど、年々ガラスのゆがみがひどくなり、組み立てが難しくなった。
飾り台の方は、かなり剥げてしまい、引き出しの機能は一応まだ大丈夫なのだけれど、置く場所の問題もあってここ数年外してしまった。
すべてのお人形さんたちには毎年決まった場所で同じ方を向いてきちんと座ってもらっているはずなのに、ケースに入れてないからか、飾っている2カ月間で全員が少しずつ向きがずれてしまうのはご愛敬(けっしてミステリーではなく…笑)




近年は、全国あちこちの町でひなまつりのイベントが行われるようになり、元々の由来とは違うけれど、古いお雛様がたくさん飾られるようになった。春の訪れを告げるイベントとして長く続けばいいなと思う。
飾る方々はめっちゃ大変だろうけれど。

4年ぶりの開催となった引田(香川県)のひなまつり。
もう21回目だそう。
町のたくさんの人々の協力がなければ成り立たないイベント。
これで町にたくさんのお金が入るというようなイベントではないからこそ、毎年(コロナ禍でしばらくなかったけれど)行きたくなる。
古い町並みの60軒ほどの民家の軒先や玄関、あるいは室内にもたくさんのお雛様たち。

撮影日 2023年3月2日
場所  香川県東かがわ市引田

紙でできた手作りの花なのにまるで本物みたい。


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