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大昔、パリの蚤の市で買った1個のグラス、不思議な巡り合わせで再びみけ子の手に⁉️その①

骨董やアンティークなどの古い物に興味を持ち出すと、時に不思議な巡り合わせに遭遇することがある。以前noteにも書いたこの件では、解体寸前で廃棄されそうになっていた、古い家屋の照明器具を間一髪で貰い受けることに成功した。

また、↑の記事の中にも少し書いたが、全く別の出品者からバラバラにオークションに出品されていた、双子の姉妹のようなそっくりの横長ステンドグラス1対。それを終了30分前に発見してギリギリで両方を落札したこととか。本当に「モノが呼んでいた」ような出来事に遭遇したりするのだ。つい数日前にみけ子に実際に起こった出来事も、考えてみれば本当に不思議な話なのだ。

県内のある古道具屋さんで売られていたグラス


県内のある場所に、みけ子が時々行く古道具屋さんがある。西洋のアンティークも日本の古道具や骨董も、割合雑多に置かれている広いお店だ。食器から家具、額装された絵など置いてある品物も種類が豊富。比較的手頃なお値段で購入出来る、楽しいお店だ。

先日、約半年ぶりでそのお店(仮にA店)を訪ねた。1時間程もお店の中を見てそろそろ帰ろうと思っていた時。店の出口近くに置いてあった、小さなグラスが目に留まった。わずかに10センチ足らずの高さの脚付きのグラス。淡いベージュピンクのガラスに金彩で絵付けが施してある。割合手軽に買える金額だった。手に取って眺めたそのグラスは、いかにもみけ子が好きな感じのセミアンティークのグラスだ。

手に取っては眺め、テーブルに戻しては少し遠くから見つめ、そしてまた手に取ってじっくりその小さなグラスを眺めた。そんなに高級な品物ではなく、適度な安っぽさと可愛らしさを併せ持ったグラス。買いたくなったが、ウチにはこんな骨董とも古道具ともつかない、妙な古い品物が山ほどあるのだ。これ以上モノを増やしてどうするんだ?

そんな気持ちで品物を前に逡巡していると、ダンナまで「あ、これ良いね」と言い出した。う〜ん、かわいいグラスだけど、こんな一期一会に一々反応していると家の中がモノだらけになっちゃうよ。断捨離に励んでいるのに。

そのグラス、目にした最初から自分には見覚えがあるような気がしていた。「これ、以前買って友だちにプレゼントしたグラスにとても似てる」でも世の中には同じような品物は山ほどある。似た品物などゴマンとあるのだ。

35年前の初めてのフランス旅行

その思い出の中の小さなグラスは、確か35年前。フランスパリのクリニャンクールの蚤の市で購入したものだ。みけ子にとっては、初めてのヨーロッパ旅行だった。団体旅行のツアーに混ざってのフランス行きだった。

初めてのパリは見るもの聞くもの全てが珍しく、素晴らしかった。食べる食事も初めて口にする物が多かった。この時に初めて食べた、酢漬けキャベツとソーセージやジャガイモを煮込んだ「シュークルート」はその後お気に入りの料理になった。その料理は今も年に1〜2回は自分で作ってみたりする、得意なレパートリーの一つだ。

そのパリ旅行の自由行動の日。その日はパリ市内の有名な蚤の市会場の、クリニャンクールに行く事にしていた。ツアーに共に参加していた女友だちと一緒だった。その時に見つけた高さ10センチ程の、小さなグラス。ちょっと可愛らしい感じの、(おそらく)リキュールグラスだった。

値段はわずかに数フラン。(その頃はまだユーロじゃなかった)千円ちょっとの手軽な金額だった。一目で気に入って買って帰る事にした。とある友だちにプレゼントするつもりだった。その、みけ子が気に入って買った小さなグラスは、買って来た時の雑な梱包のまま、その友だちの@@さんにお土産として手渡した。今から35年前の事だ。

その友人@@さんとは、その後に自分の結婚式に出席してもらう程の仲だったが、10年以上前に疎遠になり、最近は彼女のことを思い出す事もなくなっていた。

ちょっと長くなりそうなので、続きは明日にします。


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↓美しいブルーのガラス灰皿。デッドストックです。アクセサリー入れにどうぞ。


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