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「お預かりする」ではなく「自分の責任で置いていただく」

お預かりする、だと預かった物を預かった人の責任で保管するって事だろう。預かった物に紛失などの問題が生じた場合には、預かった人が賠償責任を負ってしまう。

民泊清掃の現場では、掃除の時間中にその日の夕方チェックインのゲストの荷物は、原則としては「預からない」。連絡担当者も問い合わせが先に入った場合は「申し訳ないですが駅のロッカー等をご利用下さい」と案内することになっている。掃除でドタバタしていて、掃除が終わらない状態では部屋にカギも掛けられず、部屋からバックヤードまでの出入りがある。その間の荷物の保管を責任を持って負うことは範囲外な訳だ。こっちは時間内にキレイに掃除をして、寝具の準備をするのにてんてこ舞い。ゲストの荷物までとてもじゃないが、注意を払えないんだよね。

民泊部屋がある建物は、ちょっと古いので建物玄関にきちんとしたセキュリティがある訳ではない。誰でも出入りは自由。開放的で気楽だけど今の世の中、どんな人がどんな思いで出入りするかは分からないんだよね。

もしかしたら、悪意を持ってこの建物に侵入する人だって居ないとは限らない。現に、この建物の前に設置してあるゴミステーションには、出してはダメな粗大ゴミが全くのルール無視で放置されたりする。全く酷いモノだよ💢

だからね、宿泊するゲストがチェックイン時間前に確認もせずに「荷物を預かって欲しい」とキャスター付きのスーツケースをゴロゴロ引きずって持って来たりする場合もあるんだけど……こちらの仕事を説明して、出入りが自由なので、責任を持って預かると言うことはムリである事と、それでも荷物を置きたい場合には「自己責任」と言う事を申し伝える。

せっかくここまでやって来て、荷物は預かるのムリ、なんて本当はこっちだって言いたくないの。だけどね、今の世の中どんな人が居て、何が起こるかわからないのよ。悪意を持った人がこちらの目を離したスキに、荷物を持ち去ったり、イタズラをしたりしないとは限らない。そこまで考え無いと後で困った事になる可能性が大きい訳よ。

もちろん、掃除に関しての不備があれば、責任は取らねばならない。うっかりタオルのセットを間違えて、足りなかった分を夜になって追加するなど、実はついこの前もあったよ💦フォローが出来なくてゲストからのクレームにつながったら、その分の清掃料金は請求額から引いたりもする。それは「キチンと掃除してゲストの人数分の寝具のセットがこちらの仕事だから」。そうではない部分に関してわざわざ負担を増やすような行動はしたくないんだよね。何かとクレームを付ける人が増えているから、そう言う姿勢で仕事に臨まないと後々面倒なのだ。

お金を払って預かってもらうシステムがあるならばそれを利用すれば良い。申し訳ないが、今現在の人手不足で仕事を回して行くには切り捨てざるを得ない部分も、正直言ってあるのだ。




↓李朝箪笥の一種の銭函です。古いオリジナルのトンケは現代では入手困難な貴重なお品物です。使いやすい大きさ。


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