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楽しみながらやる。楽しいから続く。そんな風に取り組めばいつかはめどが立つ/若い頃から好きだった夢二のこと

みけ子のネットショップ。売れてるかと言うと「全然そんなことはない」(笑)ゼロではないけど気休め程度の売れ行き💦  商売になっているかというと、現在のところ全く商売にはなってないね ┐(´д`)┌

でも、前から自分の好きなモノ(骨董とかアンティーク・古道具)を自分で選んで販売してみたいと思っていたし、その思いがネットショップという形でも実現してうれしい限りなのだよ。売れたらもっとうれしいね(笑)

自分が骨董やアンティークを商品にして販売したいと思ったのは、もちろん自分が好きだから、っていうのが大きい。見ていて美しいし使っていて愛着が湧く。毎日の生活に、少し特徴のある美しく個性と特徴のある品物があれば、それだけで生活に潤いが出るというものだ。

だいぶ前のまだ20代の頃。その頃自分は竹久夢二が大好きで、画集も持っていたし各地にある夢二の美術館を訪ね歩いたりしていた。(今も好きですヨ♬)人気のあった大衆画家であり、生前は旅好きだった人だ。日本のあちこちで「夢二先生の肉筆画」が旧家の蔵に所蔵されていたりってことがある。各地を旅して回り、その土地の名家に滞在して宿泊代がわりに絵を描き残す。それが現代になってこぢんまりと展示されていたりする。そんな夢二の絵を見に行ったことも何度かあったと思う。

夢二の本物(肉筆画)なんか本当に真筆ならば、ほとんど美術館収蔵クラスの品物で、個人が所有できるレベルではない。だけどその時に知ったのだが、夢二の生前に本人の監修で発行された本や木版画が、販売されて巷間に多数出回っているのだ。それは現在も探せば見つかるし、購入することも可能だ。現在、個人でも購入や所有ができる「本物の夢二」なのだ。

これは木版画ではありませんが、石版画の「セノオ楽譜」の一つ。この楽譜のシリーズはデザイン的に非常に優れたものが多く、どの楽譜を見ても素晴らしいものばかりです。

夢二が生きていた時代の出版物、主に木版画作品は「印刷物」ではあるけれども非常に美しく美術品としてもレベルが高い。「自宅に飾れる本物」である。そしてまた、作品もその生涯もドラマチックで、夢二の人生を書いたノンフィクションや関係する出版物も多数ある。そういった関係本を探し出して購入することにも熱中していた。

旅先で夢二関係の書籍を探して買い歩いていたその頃。そういう時はですね、なぜか見つかるんですよ、探していた物が❣️その時は九州だったか、東北の仙台からはしょっちゅうは行けない場所に旅行している最中だった。泊まった宿(確かユースホステルだったかと思う)の近所をあてもなく散策していると、住宅街の一角に小さな個人経営の古本屋さんがあった。吸い込まれるように入店し、店内の書棚を眺めると……あったんですよ、夢二関係の書籍が❗️

当時、古本に関しては、毎月目録を送ってくれるサービスがあった。本の題名と著者名、発行所と発行年。そんな本の特徴を記した目録が申し込めば自宅まで郵送されて来たし、そうやって入手した本や文献も多少持っていた。

だけど、その九州のどこかの町の小さな古書店の書棚にあった「夢二関係本」は自分は全く知らない題名と著者名だった。小さい本屋ながら足元から天井近くまでぎっしり詰め込まれた膨大な量の本。その中から背表紙の文字が自分の目に飛び込んできたのよ、入店後すぐに❗️思わず手に取ると値段も数百円。すぐに購入し抱き抱えるようにして宿に持ち帰った。こういう偶然にしては出来過ぎな出会いが、古い物好きには時々あるのだ。「買ってくれ!」と言わんばかりに品物が主張してくるのだよ。

その後、買い集めた「夢二の関係資料書籍」は入手したものについては読み尽くし、保管する場所もなかったことから、まとめて知り合いの古本屋さんに買い取ってもらった。20冊程度はあったかと思う。大した値段はつかなかった。だけどちゃんと価値を分かって買い取ってくれる古書店だったから、自分も満足して手放す事ができた。

思い出すとその頃は、古書店が発行する目録の中から目ぼしい物があると、その古書店主さんが声を掛けてくれたなぁ。「今度の神田古書市、目録に夢二の中山晋平の楽譜が何枚か出品されるけど、欲しいなら入札してみますか?」とか(笑)

もうただ好きなだけ、手に入れたい一心で金額も何も考えずに入札依頼したんだよねぇ。手持ちのお金も大してないのに結構な値段で入札を依頼して結果が出るまでドキドキだったわ。大昔のことよ〜。

そして現在、みけ子んちの玄関の一番いい場所に、額装された「夢二先生のデッサン画???」が飾ってある。ヤフオクでたったの千円でライバルなしで落札したものだけど、このデッサン、果たして本物か?真っ赤な偽物か?

鑑定団に出す勇気はありません(笑)



↓その当時に購入した物の一部です。最近まで所有していたことさえ忘れていました。貴重な木版のハガキです。昭和初期、夢二の生前に刷られたものです。





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