シンセサイザーが一般的になる前、メロトロンという楽器があった
ロックって高々5、60年前に生まれた新しい音楽ジャンルだったから、新しい楽器や奏法も曲の中で盛んに試されていた。ツェッペリンのライブでテルミンが使われていたのは有名。電子楽器の走りかも知れない。あ、調べたらロシアで発明された世界最古の電子楽器なんだって。
↑「永遠の詩」のユーチューブ映像今は見られないみたいなので、CDのリンクを貼っておきますが💦
ツェッペリンの映画「永遠の詩」のライブシーンの中の「胸いっぱいの愛を」の間奏部分でジミーペイジが手をヒラヒラさせているのは、(最初見た時は何してんのかな?と思ったけど)このテルミンを演奏していたんだね。あとは「グッドバイブレーション」(トッドラングレンのしか知らなかったがビーチ・ボーイズの曲だったみたいだ)の中で使われているみたいね。
テルミンはこの後、それほど一般的にはならなかったみたいだ。その60年代後半から70年代にかけて当時よく使われていて、でも最近ほとんど聞かない楽器にメロトロンがある。
メロトロンって鍵盤楽器で、鍵盤の数だけ音の再生機がある楽器だって聞いた事がある。音楽の演奏や楽器方面はほとんど何も出来ないし知らないみけ子なので、全く詳しくはない。
キングクリムゾンが結構頻繁に、楽曲の中で使っていた。音の感じがオーケストラの弦楽器っぽい音色を表現するのによく使われていた。クリムゾンが表現したい楽曲には合っていたと思う。速弾きとかには適さず、静かにゆっくりメロディーを奏でるような、抒情的な曲の表現にとても合っていたと思う。
アルバム「RED」の中の「スターレス」の前奏が真っ先に思い出される。あの曲はREDのアルバムの最後の曲だ。クリムゾンはこのREDを発表した後でしばらく活動休止(一時解散?)したかと思う。暗くて絶望的な歌詞や曲調で、エピタフを連想させるこれも名曲だ。優れた楽曲であるが、暗い感じで前向きな感じが全く無い曲なので、余り頻繁に聴く気持ちにはなれないんだよね💦
自分はクリムゾンはアルバムではREDが一番好きでよく聴いたので、このアルバムのスターレスを上げたが、よく考えたらクリムゾンでメロトロンが上手く使われている曲は真っ先にエピタフだよね。クリムゾンのファーストをじっくり聴くようになったのは、ネットで聞けるようになってからだったから、自分の意識から抜けていたわ。
キーボード奏者としてロック界で突出しているのは、キースエマーソンかと思う。(って他にキーボード奏者をよく知らないみけ子が言ってますから〜💦)エマーソンのようなとんがった感じの曲を演奏するには、メロトロンは表現に合わない。エマーソンがメロトロンを演奏していたような記憶はない。あの人はキチガイと紙一重の際立った天才だろう。よく分からんけど。
ツェッペリンのレインソングでも間奏の部分に使われている。やさしい春の雨を連想させる美しい曲の表現にピッタリと合い、印象的な曲だ。
あとはツェッペリンの曲ではフィジカルグラフィティの中のカシミールの演奏でもとても良い感じで使われている。
今はシンセサイザーでほとんどの音色が再現できるから、わざわざメロトロンを使わなくても良いんだろう。現在はもうきっと製造中止されているんだろうね。
キーボード楽器の中でも、メインになる派手な表現が出来る楽器ではない。一つの楽曲の中で音の表現の一つとして用いられるやり方に適しているような楽器だ。
……仕事中に、大昔の洋楽ロックをよく聞いていて思い出した、当時の楽曲でよく耳にした鍵盤楽器の「メロトロン」。今の若い人はよっぽどの音楽マニアでないと聞いたこともないのかもしれない。
↓1脚そこに置いてあるだけで雰囲気が出る、民芸調の椅子。ゴッホの絵に描かれた椅子をイメージしたものみたいです。