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「益々ご清祥のこととお慶び申し上げます」といういつもの挨拶文が使えなかった、あの時。

↑高校生の頃まで上記の文章の冒頭は「えきえき」と読むんだと思っていた!恥ずかし〜💦

2011年の春のことです。東日本大震災があった年でした。その頃、みけ子は40代後半で子どもは中学生と小学生でした。ダンナは毎年この時期は夜勤がありました。

大地震に見舞われたあの日、住んでいた室内は家具が倒れ、水道は断水、ガスや電気も当然止まりました。建物に大きな被害があったところもありました。幸いみけ子の住んでいる地域は津波とは無縁でいられましたが、ライフラインの途絶と物流のストップがこんなにも日々の生活を脅かすものとは思いませんでした。

日常生活の全てがひっくり返ってしまったような、地震後の毎日。食品の確保にあちこち駆け回ったり、子どもと一緒に近所の水道が通っている場所に水を汲みに行ったりがしばらく続きました。

みけ子が住んでいる地域は、電気の復旧は早かったです。今は電気が通わないと電話も灯油の温風ヒーターも使えません。この復旧が早かったのは助かりました。

しかし、困ったのはガスと水道でした。水道はマンションの貯水槽が破損してしまって復旧までに1ヶ月近く、ガスも同様にたっぷり1ヶ月の期間が必要でした。確か職場では、九州のガス会社の職員の方が復旧のためにガスの点検に来て下さいました。ありがたいことです🙏

その頃の私は、小学生である下の子の学校のPTA役員を引き受けていました。その年は当然、震災の次の日に予定されていた卒業式は中止(のちに日程を改めて開催)、卒業関係の行事も軒並中止せざるを得ませんでした。PTA関係の行事で、毎年卒業する6年生を交えて地区の子ども達とお祝いの会を開催していたのです。しかし、大きな地震災害のあったこの年はいつも通りのお祝いの会を開催するどころではありません。当然中止することになりました。

PTA行事の中止を知らせる文書を作って地区の家庭に配布したのでしたが、困ったのは通知の文書の書き出しです。

いつも通りに「ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」とは書けません。何と書き出したらいいのでしょう?あの時は本当に困りました。

曖昧な記憶ですが、確か「この度の大きな地震では、皆さまにおかれましても多大な被害を被られましたこと、心よりお見舞い申し上げます」と言うような書き出しにしたような覚えがあります。こんなこと初めてで、本当に「いつもの挨拶文が使えない」異常事態とも言える状況に、混乱する思いでした。

挨拶文で思い出しましたが、今って不幸があった方に対して「ご愁傷様でした」みたいな言い回しはあまりしないんでしょうか?

先日、みけ子より10歳程度年上のいとこが亡くなり、葬儀や通夜への参列が叶わなかったので会場に飾る名入りのお花と、お香典を書留で送りました。その時、書留に同封する挨拶文をどうしたらいいのか?と文例を検索したのです。最初に「この度はご愁傷さまでした」と言う一文を入れないと、と思ったのに文例ではそのような文章は出てこないんですね。←別のサイト検索では出て来ました。ただ出てきた文例は1つだけでした。

「お悔やみを申し上げます」とか「ご冥福をお祈り申し上げます」は沢山文例が出て来ました。もしかして「ご愁傷様」って時に冗談で使われることがあるからなのかなぁ?と思いましたが……。

時と場合によってはいつもの挨拶文が使えなかったり、使い方も変化したり。平凡な毎日を過ごしているとそう言うことは忘れがちですが、いざという時に非常識にならない程度の挨拶はちゃんと出来るようにしたいものだと思いました。



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