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トンプソン ツインズ Live in JAPAN/1984年のヤングミュージックショウ

かつてNHKにヤングミュージックショウという番組があった。来日した「外タレ」(来日した外国人タレント。洋楽ロックのミュージシャン達のことをこう呼んだ。今もこう言うのかな?)の来日公演の様子をイレギュラーに放送していた。私ら洋楽ファンには貴重でありがたく、年に数回ほどの放送を楽しみに待ち望んでいた番組だ。

そのヤングミュージックショウの中でも特に良く覚えているのが、1984年の来日公演の様子が流れたトンプソンツインズだ。

YouTubeのリンクがうまく張れないんだけど。興味のある方は探して見てみてね。

トンプソンツインズ Thompson Twins はイギリスのロックバンドで、リーダーのトムベイリーが中心となって活動していたニューウェーブバンドだ。グループとしてメジャーになっていた頃のメンバーは3人。作詞や作曲も中心メンバーのトムベイリーがほとんどを手がけていたのではないかな(ちゃんと調べてないからよく分からないが)

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耳馴染みの良い印象的なメロディの曲で、電子楽器を多用したポップで新しく新鮮な曲が魅力だ。ヒット曲も数多い。

私はこの当時、ビデオデッキを買ってこの番組を録画しテープが擦り切れんばかりの勢いで毎日このライブビデオを見ていた。ライブではやはりトムのミュージシャンとしての多才さが際立っている感じだ。そしてまたカッコイイのだ。

ライヴ映像を見るとメンバーのアラナは演奏がちゃんとしてない。いくらでも修正が効くスタジオ録音版と違ってライヴでは誤魔化しが効かないからね。彼女は作詞でバンドに貢献してたのかな。(これもよく調べてないから不明だけど)ニューウエーヴのバンドの中ではこのバンドは歌詞が抒情的なものが割合多い。それが今聞き直しても鑑賞するに値する部分でもあるのかも。

84年のヤングミュージックショウの中で「Doctor!Doctor!」の日本語訳詞字幕が一体誰が訳したのか、全くセンスのない日本語訳詞が付けられていて唖然とした。

 Doctor! Doctor!
Can to see ?  I`m burnin`burnin`

ドクター!わかるかい?僕は燃えている

え〜???これどう考えても想像力が無さすぎだわ。

熱があるんだ!
苦しいよ 助けてよ ドクター!

幻を見るほど恋しい相手、叶わぬ恋、思いが通じぬ相手に対しての苦しさを訴えた歌なんだからさ。そんなの英語の分からないみけ子でも分かるのに。(これを最初に見た20代の頃からずっと思っていた)

私が当時覚えているのは、トンプソンツインズのメンバーが「笑っていいとも」に出演していたことだ。アラナに出演者の誰か(タモリ?)が「この帽子の中の髪型はどうなってるの?」と聞いたらアラナは「レディは人前では帽子は取らないのよ〜」とユーモアでかわしていた。これは何かの雑誌で読んだのだけど、トムがいいともの番組内でコントのようなことをやらされ、どうしていいか分からなくて困った、と発言していた。でもその場面は見た覚えがない。


いつの時代も若いミュージシャンは流行のトップを走っていた。音楽をやっている人は時代の先が読める感度の良い感性のアンテナがあるらしい。音楽だけでなくファッションも一体となって、私らオーディエンスに新しい時代のメッセージを発信し続けてくれた。それが聞くものの心を捉えるのだ。

今の時代は「情報発信者→受け取り手」と言う一方方向だけでは無くなって来ている。ネットが身近なものとなり気持ちがあれば大した内容やテクがなくとも誰でも情報発信者になれる。現にみけ子もこうして文章を書いて毎日何らかの発信をしている。それが上質かどうかはもはや重要ではないのかもしれない。誰でも発信者になれると言うこと。多量であることでその奔流の中から浮上してくるものもあるだろう。

玉石混合で中には意図的に混ぜられたウソも混じる世界ではある。そのウソを嗅ぎ分ける感性が実は今、一番必要とされていることなのかもしれない。



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