両親2人とも要介護だった③
脳梗塞で左半身麻痺の母と認知症と診断された父。
デイサービスやたまのショートステイ、
ヘルパーさんの補助を受けながら
ひとまずそのまま二人暮らしをする事になりました。
まだ子ども達が小さい頃で2人の手を引いたり
ベビーバギーに乗せてバスや地下鉄で
実家に通っていました。
市内泉区の実家まで月に3〜4回程は
泊まりに行っていたでしょうか?
そんな状態ですから私は当然仕事など出来ません。
そう言う日々を数年過ごしていましたが、
元々痩せて小柄でさらに軽いけど認知症の父は
度々体調を崩すようになり、
老いた両親2人だけの老々介護が
段々と限界に近づいて来ているのは明白でした。
ある時のこと。
実家に泊まって家の事をこなしていたのですが、
子ども達が2人ともアレルギー性の鼻炎の症状が酷くなり
(古い戸建住宅は家全体がカビ臭いんです)
病院へ連れて行く事になりました。
認知症の父を一人で家に残して出かける訳にも行かず、
父にも同行してもらったものの、
地下鉄とバスの乗り換えのちょっとしたスキに
父が居なくなってしまったのです❗️
認知症で迷子になってしまった高齢者が交通事故にあったり、
川や池にハマって亡くなったりと言う話は良く耳にします。
あーもーどうしよう?
急いで近くの交番に連絡し、
居なくなった付近を子どもの手を引いて探しまわり、
地下鉄の駅員さんや実家近所の人にも連絡。
ケアマネージャーさんにも話しました。
その頃私はまだ携帯電話を持っておらず(携帯が普及する少し前でした)
連絡の取れない実家以外の場所にいても
見つかった時に連絡を受けられないこともあり、
ひとまず一度実家に帰る事にしました。
最寄りの地下鉄駅で降りてバスに乗り換えようとしたら、
なんとその地下鉄駅のバス待合室に
父が座っているではありませんか!
驚くでもなく、焦っているでもなくニコニコしながら
「よっ😊❗️」とこっちに向かって手を振っているのです。
あー、ここに居た、良かった〜!
安心感と同時にどっと疲れが出て
その場に座り込んでしまいそうでした💦
こんな事もあり、両親を2人だけで生活させるのは無理と判断。
戸建の実家を引払い、私たち一家が住んでいるマンションの
同じフロアの別室に引越して来てもらう事にしました。
父の主治医にも色々相談しました。
認知症の人は生活環境を急に変えてしまうと
症状が急激に悪くなってしまう事もある事は聞いていました。
そうとは言っても、外を歩いていて急にいなくなられたり
道に迷って交通事故にでもあってしまう方が大変です。
主治医とは綿密に相談し、今まで出していた薬を
そのまま別の病院で出してもらうように手配、
家に来てもらうヘルパーさんも担当が変わることになり、
そのあたりもケアマネさんに何度も相談して
両親の引越しは具体化して行きました。
↑下の子が赤ん坊なので2003年頃でしょう。母は車椅子です。
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