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長女とみけ子の「貧乏ごっこ」😅

長女が確か中学生〜高校生ごろの事だったと思う。その時は現在の住まいではなく、ここに越してくる前のやや狭いマンション住まいだった。マンションの目の前が駐車場で、その前には幹線道路が通っている。バスやトラックが通るし騒音がひどかった。中心部からも徒歩圏の悪くない場所ではあったが、築年数が古くセキュリティなんて概念がない頃に建てられた建物だ。防犯面も問題あったし、住んでいる人もトラブルを起こしがちな人なども若干いた。

この頃、みけ子と長女で冗談でよくこんな会話をして面白がっていた。

「今日も夕ご飯、缶詰1個だね……💦」

「でもこうしてあったかいご飯が

  食べられて幸せだよね……。」

「家族がみんなで

 一緒に居られて良かったね……💖」


ぎゃははは〜🤣🤣🤣

どうしてこんなやり取りが始まったのか、ちょっと記憶にない。みけ子と長女とでよくこんな冗談めいた会話をして大笑いしていた。実際、その頃の我が家の家計はあまり余裕はなかった。冗談が冗談じゃ無くなりそうな危うさがあった。それをこんな自虐ネタにして笑っていたのよ。

長女は言葉に独特の感性があり、とっさの一言に親としてはのけ反ってしまうことも多かった。一番面白かったのは、毎晩酒を呑むダンナが寝ている部屋にみけ子が入った時「う〜っ酒臭い❗️」とつぶやいたところが

「酒くさ父ちゃんと

 ケチくそ母ちゃんで

  丁度いいじゃん❗️」


と言われたことだったか(笑)

長女は中学に入ったあたりから学校での勉強について行けず、成績が低迷して学校も休みがちになった。塾ではどうも周囲が気になって気が散り、勉強の内容が頭に入らないみたいだ。それで思案の結果「勉強が苦手な子のための家庭教師」と言うのに中学1年の秋から付いてもらった。その後は無事にどうやら学校にも通いだし、高校もそれなりの学校に入学出来た。2年半の家庭教師は、親である自分たちには負担がかなり重かったが、今思うとその選択は正解だったと思う。「今日も缶詰1個」の貧乏ごっこ会話は、丁度その頃だったかも知れない(笑)

そんなに賢い子ではないけれど、イラストを描くのが好きで熱心にペンタブでイラストを描き続けている。そのイラストをネット上にアップしているみたいだが、みけ子は長女のイラストをあまりちゃんと見せてもらったことはない。それは単なる趣味で仕事にするつもりは無いみたいだ。絵自体は下手じゃないと思っているが。

長女がデザイン系専門学校で作った名刺

みけ子に似て強情で、周囲と上手くやって行くことは苦手。でも好きな事にはとことんのめり込む。親への当たりはキツくて、かなり言いたい放題だった。みけ子は何回も「そんなに文句あるならさっさと家を出て独立しろや」と言い続けて、最終的には飼い猫もろとも家から追い出した形になった💦それが良かったのかどうかは、今はまだ分からないが。

ひとまず今は物理的に距離を置いているので、お互いに嫌な思いはしないで済んでいる。私ら両親に対して「ありがたい」なんて思って欲しいとは微塵も思わないが、自分なりの自由とやりたい・楽しいを見つけて欲しいと思っている。




↓東京の目黒雅叙園の絵葉書セット。戦前に印刷されたオールカラーの絵葉書は歴史の貴重な資料でもあります。現在建て替えられて、東京都指定有形文化財にもなっている百段階段も雅叙園内にあります。


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