見出し画像

京都の老舗有名店ですき焼きを食べた/大昔の思い出のデート?(笑)

京都に三嶋亭というすき焼きのお店がある。昔からある伝統の老舗料理店である。確か寺町京極あたりの繁華街の目立つところにあるお店じゃなかったかな。

その超有名な老舗すき焼き店に、20代の初めの頃デート?で行ったことがある。今のダンナではない相手である。隠すような話でもないのでここで書く(笑)

その時はそれまで勤めていたサラ金を辞めて、次の勤務先も決まっており新しい勤務先に勤め始める前。その空き期間に一人で京都に行った時のことだ。

確か前の勤務先を退職したのは1月の末。次の新しい勤務先は4月からだったのでその空いた時間に自動車学校の合宿に参加して無事に免許も取った。辞める前にちょっとは貯金もしていたから、その貯金を使ってしばらく行っていなかった京都に行こう!と出かけてきた京都旅行だった。おそらく1週間程は滞在したかと思う。

私は昔から旅行は誰かと行くのではなく、一人でどこへでも出かけてゆく人間だ。一人旅だから寂しいとかつまらない、とかは思ったことはない。むしろ誰かと予定を合わせて行動するのは面倒だと思うタイプだから。せっかくの空き期間、ちょっと足を伸ばして旅行に行くのはワクワクだったわ。京都、大好き〜💖

行った先の京都。滞在するホテルは駅近くの素泊まりのシンプルな宿だ。食事はその時々で気に入った店で取る、またはどこかでテイクアウトするのはいつもの事だ。この時は実は、自動車学校の合宿で知り合った男子と何日か一緒に観光する予定が入っていた。同い歳の男子で出身は関西、首都圏の大学に通っていたみたい。自動車学校の合宿で東北まで来てたんだね。その頃は結構そういうことがあったのだと思う。

スクリーンショット 2022-08-25 17.56.59

*表題以外の写真は全て食べログの三嶋亭本店のページからお借りしました。

免許合宿で毎日顔を合わせていたし、同世代だったこともあって話もいろいろした。卒業後の就職先が大阪だということで、旅行先の京都を数日一緒に観光することにしたのだ。まぁそんな気軽な理由だったよ。

清水寺や八坂神社とか有名な観光地も一緒に回ったと思う。だけど観光よりも何よりも複数人で歩く一番の利点は、一人では入りにくい飲食店に複数人なら入り易い、という事ではないだろうか。

京都旅行はその時2度目くらいだったかな。ガイドブック類は随分読み込んでいて「次に行ったらこの店には入りたい」というお店の候補は何店かあったと思う。

その中でも一番に行きたかったのはここ三嶋亭。立派な古い日本建築の料亭だ。それもすき焼きの専門店だという。みけ子は東北生まれの豚肉文化で育った人なので、小さい頃のすき焼きは毎回豚肉だった。

スクリーンショット 2022-08-25 17.57.34

豚ですき焼き……今は食べる気には全くなれない。懐かしい子どもの頃に食べた味ではあるけれど、やはりすき焼きは牛肉だよ。本物のすき焼きを老舗のお店で食してみたい!この時はそれにトライする絶好の機会だった。

そしてそのお店は古い伝統的な作りの建築だった。建築にはなぜか昔から興味があった。京都が好きだったのも古い寺社仏閣がたくさんあったからだ。外から眺めるのも良いけれどその場でくつろいだり飲食したりは建築を楽しむのには一番だと思う。

入店して仲居さんに案内されて室内へ。古い作りの料亭は、細い廊下を左右に曲がり、階段を登って降りて迷路のような作りでやっとたどり着いた畳敷きの個室だった。建物の外の新京極の通りを歩く人のにぎわいが部屋に居ても感じられる。塀が巡らしてあり坪庭に面していたけれど外は多くの人が歩く雑踏のようだ。部屋に伝わって来る適度な人の気配がより一層、特別感を演出している感じだ。

なんでも、その迷路のような建物の構造は料亭内で別の客に鉢合わせしてしまわないように、との配慮かららしい。密談をするのに廊下で商売がたきや政敵と鉢合わせでは困るもんね。

スクリーンショット 2022-08-25 17.57.26

しばらく待つと、牛肉やその他の食材を運んで和服姿の仲居さんがやって来た。鍋に牛脂を敷き牛肉を鍋に入れる。霜降りの贅沢な肉。肉を焼く良いにおい。そして肉に火が通りはじめたところに白砂糖を振り入れる。田舎者の(豚すき焼きがおなじみだった)みけ子はその調理手順だけでも感動してしまう。

その後は割り下が入れられ、ねぎやしらたきなどが追加され部屋にはたまらなく良いにおいが充満する。仲居さんの説明で卵を割って食べ始めると、それはもうとろけるような美味!その立派な料亭の建物のしつらえと雰囲気で、食べたすき焼きが一層美味しかったことは言うまでもない。

お会計の伝票をもって来られ、一緒に食べたその男子は焦ったんじゃないかな(笑)太っ腹状態で旅行していたみけ子は最初から全部支払うつもりだった。次の日にその男子からは「昨日ご馳走になった分」って半額を渡されたけど「じゃあ今日もこれでどっかに食べに行こう!」とどこかまた別の飲食店に行ったような覚えはある。(その頃は今よりはケチ臭くなかったね)(笑)

で、その有名料亭でのすき焼きデート?でしたけどね、その時一緒だった男子のことは顔も名前もほとんど覚えておらず忘却の彼方だ。向こうはみけ子を何と思っていたのか。一緒に観光しよう、と言い出すくらいだから何か思っていたのかも知れないが???

あ〜、そうだ!その後の大学の卒業式で大阪から上京した際、彼はついでに(わざわざ?)仙台に来たんだったな。花をもらって、何か言われた気がするんだが……?

しかしその後は結局どうにもなっていませんねぇ(笑)






サポートをいただけるならば、それはそれは大感激です❣️毎日発信を続けることが、自分の基礎トレーニングだと思っています。サポートを励みに発信を続けます💓