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2024年6月ボドゲプレイレポ

プレイ記録


タイトル数:52
プレイ回数:66
梅雨なのか夏なのか分からない環境でしたね。
普段、ボドゲを持ち運ぶ身としては辛い時期です…雨で濡らしたくもないし、重くて移動で汗が止まりません。

*未発表の同人作品

今回も結構な作品数遊ばせてもらいました。
いつもの面子とパーティー寄りのゲームで楽しんだり、ボドゲに興味のある知り合いに布教したり、定例会で重ゲーを回したりと、ボドゲ充できました。

ゲムマで話題になっていたお酒のゲームを遊ばせていただく機会がありました。「バーテンダウト」「ミッドナイトカクテル
残念ながら写真に収めるのを忘れてしまいましたが、パーティーゲームとしての楽しさと、馴染みやすいオシャレなデザインで、注目が集まったことに納得な作品でした。あともう一作品、遊べたらいいな。
詳しくはリンクよりどうぞ。

ボドゲ紹介動画作成

Xでアプリを使ってボドゲ紹介動画を上げておられる方を見つけて、僕自身も試してみました。
アバターが入力した文章を読んでくれるし、文章より直感的に伝えられそうなので、活用できそうです。

ただ、無料でできる範囲だと文字数が制限されているので、よりコンパクトにまとめて構築する必要があって、これはこれで「伝える」訓練になりそうです。

ポイントシティ

早速アプリで動画を作成して紹介してみました。

ポスト本文も合わせ、これくらいのボドゲなら十分これで紹介できるんじゃないかと思うくらいですが、補足紹介しておきますね。

同デザイナーの「ポイントサラダ」というゲームがありましたが、デザインやセットコレクション要素が似ているだけで結構違いがありました。

カードはリソース面と建物面があり、並んだ2枚を獲得可能なんですが、建物はコストを払わないと獲得できない仕様です。
拡大再生産は「宝石の煌き」のように、獲得した建物が上部に記されたリソースを常時コストとしてカウントできるというところにあります。
建物の中には公共施設が混ざっており、重めのコストですが建設すると特典として公開されている得点条件チップを獲得して、終了時に得点を得る方法を増やすことができます。

場のカードが取られたら補充するのですが、山札は3段階に分かれたカードが1つになっており、ゲームが進むにつれてコストの高い建物やリソースが2つになっているカードが出てきます。
そうした仕様から競争に遅れると建設が大変になってしまうことと、公共施設の登場が均一ではないこと、獲得できないと大きな差を生んでしまいがちなのが弱点な気はしました。
サクサクできるので面白いんですけれどね!

ドイツ年間ゲーム大賞2024

今年もこの季節がやってきましたね。
ノミネート作品の発表までなので、大賞受賞作はまだ決まってませんが、既にワクワクしています。

赤ポーンでは「ダーウィンと歩む(イン・ザ・フットステップ・オブ・ダーウィン)」「キャプテンフリップ」「スカイチーム
推薦リストにも目を向けると、今年アスドール・フランス年間大賞で受賞した宮野華也氏の「トリオ」も含まれていました。
上記の紹介動画でも上げている「ハーモニーズ」も推薦リストでした。個人的に既にオブザイヤーだと思っていたので名前が挙がっているのは嬉しかったです。

エキスパート部門では昨年の10月分の記事で紹介していた「ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ」がノミネート。
他にも「チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓期」も入っていましたが、レガシー作品がノミネートされるのは不思議な感じがしました。一度しか遊べないゲームは経験者にしか面白さの評価ができないことと、内容を開示できないことでどこまでレビューできるのか難しい作品な気がします。

ここからの作品紹介は、ノミネート・推薦リストからピックアップしたいと思います。

ダーウィンと歩む

日本語版が発売されたものの、あまり話題に上っておらず、パッケージを見かけるまで知らなかった作品でした。
でも、気になっていた作品だったので、しばらく前に購入し遊んでみたところ、シンプルでサクッと遊べて面白い作品で気に入りました。

ダーウィンの助手として世界各地の動物たちの生態系を研究していきます

ジャンルとしては、タイルドラフトパターンビルド
メインボードには3×3にタイルが並び、ビーグル号のコマがその周りを時計回りに動いていきます。
ゲームは12ラウンド、1ラウンド1枚のタイルを獲得するので、12手番でゲームが終わります。

手番でできるのは、ビーグル号の止まっている列にあるタイル3枚の内から1枚ピックし、個人ボードの対応する場所に配置することだけです。
動物タイルには4つの生息地域と種類の組み合わせに分かれており、個人ボードも組み合わせ毎に配置できる場所が決まっています。
タイルの中には人物タイルも含まれており、それらも選択できるタイルの一つになっています。

タイルは獲得すると、ビーグル号からの距離に応じてコマが動き、次の手番の人がどの列から選ぶかが決まります。
個人ボードにタイルを配置すると、人物アイコンとコンパスアイコンはトークンが獲得できます。
地図アイコンや得点はゲーム終了時に意味を成します。
王冠アイコンはダーウィントークンがやってきます。これはゲーム終了時に持っている人に得点が入ります。

全く同じ地域と種類の組み合わせのタイルを後から獲得した場合、既に配置している対応した場所に積み重ねます。(下のタイルのアイコンは消えます)
その場合、メインボードから理論タイルと呼ばれる、ボーナス得点条件の描かれたものを得られます。
地域または種類で1列4枚揃った場合は、論文トークンと呼ばれる、5点のボーナス得点が得られます。

全員12手番行うと、タイルの補充が出来なくなっているはずなので、ゲームが終了し得点の計算に入ります。
見えているタイルに描かれた得点、理論タイル、論文トークン、見えている地図と集めたコンパスによる得点の合計で勝負が決まります。

見た目以上にできることが少ないので、すぐ終わります。
ダーウィンというテーマですが、ほんとに難しいこともなく、タイルドラフトとビーグル号の動きがありそうでなかったようなシステムで真新しい印象は受けました。
賛否ありそうなのは、所謂虫種のイラストのリアルさと多さでしょうか。人によっては受け付けないデザインですよね…。
これがノミネートされるんだ?と思うくらいの「普通」のゲーム感もありました。
実はここに関しては、タイルに登場している動物たちの解説ブックが別冊で用意されています。ゲーム以外に力を入れている点にも注目されているのでしょうか?

ファントム・インク

こちらは、推薦リストから。
話題に上っていた作品だったので手に入れてプレイしました。

謎めいたデザインが雰囲気出してますね

内容は、チーム対抗の推測ゲームです。「秘密の言葉」を導き出すために、霊媒師たちが精霊からヒントとなるキーワードをもらいます。
2チームに分かれ、各チームから精霊役を1名選出、残りは霊媒師役です。

精霊役は答えとなる「秘密の言葉」を確認します。(両チーム共通)
その後、チームが交互に精霊に質問カードを2枚渡し、その内の1枚に答えてもらうのですが、シートには「ひらがな」で「1文字ずつ」書いてもらいます。

このゲームのポイントは、精霊が出したヒントは相手チームにも見えること。
ただ、どんな質問カードで答えてくれているのかは相手チームには分かりません。
加えて、1文字ずつ書いていくことで、質問したチームには回答のキーワードを推測でき、書き終わるのを待たずにストップをかけることができます。
質問カードを知らない相手チームには、どんなキーワードを書こうとしていたかが絞りにくくする工夫がされています。

もし「秘密の言葉」が分かった場合、質問をする代わりに、霊媒師側がシートに1文字ずつ回答をしていきます。
答えが合う度に精霊からノック音で伝えられ、違うと間違いのジェスチャーが入り、それまで記入していた文字は消されます。
ただ、途中まで合っていた場合は相手チームへのアシストとなってしまうわけです。

答えが一言一句合うようにするため、これで終了する場合に句点「。」で締めます。それでもなおノックされた場合はゲームが終了です。
答えが「スノー」だと思って「スノー。」と書いたが、ノックされなかった場合、続きの言葉がまだあることになります。例えば「スノーボード」だった的な。

さらに、シートには目のシンボルが入った欄があり、その欄を使用するタイミングで手番を迎えたら、これまでに記入された欄から1つを選び、続きの1文字を精霊に開示してもらうことができます。

単純な推測ゲームのようですが、相手チームに情報を与えすぎないようにする推理力や判断力も必要な構造となっていて、情報が取っ散らかり過ぎない良いパーティーゲームで面白かったです。

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