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【7/19】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『悪魔の湖畔』(笹沢左保)

7月19日のウォーキングコース
名古屋駅ミッドランドスクウェア前(8:14)~笹島交差点~納屋橋~伏見~栄交差点~大津通南下~若宮大通(8:54) 

 今日はお休みで、日中暑くなるとウォーキングにはつらいので朝早めにスタート。この時間は朝の出勤時間帯なので勤め人が多いですね。でも駅から離れると人気は少なくなります。

 先日、『悪魔の湖畔』(笹沢左保)を読了しました。


 有名な湖の近辺で猟奇的な?連続暴行殺人事件が発生します。その謎を解いていくストーリーですが、主人公が事件現場で殺人こそないものの暴行(レイプ)されてしまいます。その女性が犯人(暴行した男)を突き止めることが物語の展開でした。被害者の体に文字を書き残すという挑発的な?犯人ですが、「男であろう」こと以外は手掛かりもなく迷宮入りしようとしていました。
 以前読んだ『金曜日の女』がほとんど官能小説だ、との意見がありましたが、こっちの方が官能小説っぽいです(笑)。意外と分厚い小説なのですが、かなりの部分が官能シーンでしたね。

 一緒に謎解きを行うイケメン(当時はイケメンなんて言葉はないので、「ハンサム」と表現)に手ほどきを受け、主人公の女性は完全にメロメロになってしまいます(苦笑)。読んでる僕も「さすがに色ボケしすぎじゃないか」と思うくらいののめりこみ方だったので、このイケメンがいちばん怪しいんじゃないか、なんて思いました。でも結局犯人は他にいて、謎を解明して犯人が自首して物語は終了、と思いきや、結構後味の悪いエンディングを迎えてしまいます。

 あと、女性の方はまた違う意見かもしれませんが、暴行されて不幸にも妊娠してしまった場合って、「中絶一択」かと思いましたが、この女性は「生みたい」気持ちが強いのか、養子として引き取ってもらえるあてがあったせいか、中絶せずに生むことを決断します。躊躇しているうちに期を逸してしまったのかもしれません。たしかに「生まれてくる子供に罪はない」のはわかりますが、その子が生をうければかつての暴行事件を忘れたくても忘れられない状況になってしまうでしょう。父親のいない子供を産んだことは職場で産後休暇をとればわかってしまいます。環境を変えるには職場を変わらなくてはなりません。そう考えると、主人公の行動はどう考えても解せません。まあ最も責められるべきは暴行した男なんですがね。

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