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【6/19】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『水の肌』(松本清張)

6月19日のウォーキングコース
名古屋駅ミッドランドスクウェア前(9:30)~笹島交差点~納屋橋~伏見~栄交差点~大津通南下~若宮大通(10:10) 

 今日はおやすみなのでミッドランドスクウェアからスタートします。名古屋ヒルトンの横を通って信号待ちで止まってたら、新しいラーメン屋さんがオープンするのを知りました。

以前「フジヤマ55」だったとこかな?その隣?

 久しぶりの松本清張作品『水の肌』を読了しました。短編を集めた作品集ですが、どの話も面白い!

「指」
 偶然に偶然が重なって最終的に殺人を犯してしまう(!)という、あってもおかしくないお話です。飼われている犬が『シーワワ』というのが時代を感じます。といっても半世紀前なんですがね。今だと『チワワ』と書かれるんでしょう。

「水の肌」
 主人公のような「歪んだエリート」って今でもいそうですね。時を経てどんどんクズ化(?)して殺人事件に絡んでいくのもうまい設定です。こういう「クズ男」は清張作品でよく見かけます(笑)。

「小説3億円事件」
 一時よく書かれた『三億円事件』の謎解きものです。清張氏の考察がかなり的確なような気がします。実は以前『三億円事件』(一橋文哉)を読んでたので、事件の概要と捜査状況はすんなりと読めました。ちなみに最終的な犯人予想は両氏では異なってました。でも初動捜査の遅れが致命的だったことと、単独犯説にこだわりすぎたのが敗因というのは共通してました。

「留守宅の事件」
 以前「点と線」で披露した時刻表トリックを見破ってアリバイを崩していきます。つい見逃しそうな細かな状況(物証)をもとに考察していくのはまさに知能ゲームでした。

「凝視」
 昭和の冤罪事件をモチーフにしたような作品です。設定は昭和50年なんですがまだ別件逮捕や見込み捜査、自白誘導が描かれてるのは過去の冤罪事件の風刺でしょうね。これを解決した若手刑事は「杉下右京」並みの捜査センスだと思いました。

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