サッカーの4つの局面を理解する重要性はあるのか

4つの局面とは

4つの局面とは。

子供達に指導する時、サッカーの4つの局面は何かを尋ねると、わからない子が多い。
局面という言葉の意味自体が難しくて分かりにくいらしい。
だから私が指導する時には以下のように説明している。

サッカーの試合は、学校にいる間、時間割というものが
1時間目数学の時間帯
2時間目国語の時間帯
3時間目体育の時間帯…
と存在し、その時間割が毎日繰り返されるように、サッカーにも
1攻撃の時間帯
2攻撃から守備の切替の時間帯
3守備の時間帯
4守備から攻撃の切替の時間帯
という、4つの時間帯(局面)の繰り返しによって成り立っている。

局面…その勝負の形勢

それぞれの時間には試合をうまく進めるための原理原則(基本的な方法)があり、
4つの時間にはそれぞれ異なる「相手よりも多くのゴールを決める」ためのサッカーの目的がある。

ここまで説明をしておいてあれですが、
そもそもここまで詳しく選手が理解しておく必要はないことに最近気がついた。
この4つの局面でサッカーは構成されていることをなんとなーく覚えておけば良い。

ただ、サッカー選手として、それぞれの局面の目的や原理原則に基づいた優先順位を理解し、実際の試合で的確に判断し実行するための判断材料としては
脳に保存しておかなくてはならない。(原理原則の話はまたいつか)

このサッカーの構造を理解するよりも、
どの局面が一番大事かを理解しておく方がパフォーマンスの向上につながる気がする。

4つの局面、どの局面が1番大事なのか。を考える。

やっとここで問題定義。
4つの局面、どの局面が1番大事なのか。

最近、コロナの影響で日本に帰国している、
スペインやオーストリアでプレイしていた友人が
向こうで一緒に住んでいたらしいチームの監督たちの話をメモ書きしていたそうで
その中に書いてあった1文にこうあった。

強いチームとは、ボール支配率が高いチームではなく、ボールを失ってからマイボールにするまでの時間が短いチーム

皆さんはこの1文を見てどう考えますか?

私はこのように解釈した。

ボール支配率とゴールチャンスの回数は比例しているわけではない。
ボールを失っている回数はチャレンジを仕掛けている回数かもしれない。

サッカー とは相手よりも多くのゴールを決めることで勝敗が決まる競技スポーツであり、

「相手よりも多くのゴールを決める」ためにはゴールチャンスを幾度と作り出さなくてはならない。

ボール支配率が高いからと言ってもゴールチャンスが多く生まれているとは限らず、むしろ、チャレンジせずにただボールを保持しているだけになっては、サッカーの本質から外れてしまっている。

「ボールを失う回数が多い」ことは、

ただ単に単純なミスの回数。

あるいは、

チャレンジを繰り返し、ゴールに向かっている回数。

だとすると、

「ゴールを奪う」ための攻撃をしているのはどちらだろうか。

指導者が間違えてはいけないことは、

ボールの支配率だけを見て強い気になってはいけないということ。

パスや、シュート、ドリブルで勝負を仕掛けに行っている回数を数えてみると良い。

大事にしたいのは、

ボールを失ってから自分たちのボールになるまでにかかった時間。

ここへの意識が個人だけでなくチーム全体で高いと、

必然的に(ゴールを決める)攻撃をしている時間は長いだろうし、

「はじめにの記事」で述べたように、

チャレンジしに行った選手のカバーの選手が常に正しいポジションを取ってさえいれば、

再度チャレンジしに行く時間や回数が増え、

チャレンジするという経験を選手たちが積み重ねることができる。

ちょっと、無理やりな考えでしょうか。。笑

個人のサッカー技術を向上させるためには、

やっぱり、

「やってみる。」

ことが一番大事だと思います。

まあ、どの局面も大事なんだろうけど、

小学生のコーチなら6年間(けど、実際教えている感覚が持てるのは高学年くらい発育した5•6年生ではないでしょうか)

中学生なら3年間、高校生なら3年間

しか、指導してあげられないと考えると、

どこにフォーカスして指導するか、

何を取得すべきかは、選手を指導している指導者次第というところがあるので

この記事に共感していただけたのなら

同じ方向を見て指導することが日本のサッカーの未来につながるのかなと、思います。

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