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ネグロス島へ 慰霊の旅...③

4月11日   セブ島へ


出発

朝の成田空港にいる。
20歳になって自分探しを継続中の息子と、「空気が合わない」と通信制高校に転学した娘と、大叔父の写真と共に、セブ島に向けて飛び立った。
機内の窓からは桜が見えた。帰る頃には散っているだろうか、と思いつつ。

セブエアーは入るなり、南国だった。シートの色は何て言うか「ナポレオンフィッシュ」みたいだし、キャビンアテンダントさんの制服は黄色のポロシャツで動きやすそう。ただ、座席のリクライニングがなくて、ほぼ直角。行きは良いけど、帰りは夜行便、、、辛いかな。

セブ島に降り立つ。今日のホテルを取ったが、明日の旅程は未定。
長距離移動だと思うから、屋台でのご飯は控えよう。

空港のトイレはとても綺麗だった。30年前の記憶が蘇る。えーと、トイレに紙は流せますよね、、、、あれから30年経ってるものね、、、、
一応、掃除をしている女性に話しかける。「あのー、トイレに紙は流せますか?」「ノー、マム。」と素敵な笑顔が返ってきた。 

子どもたちに真実を告げる。「えーー。」と息子はしかめっ面。トイレに備え付けてあるホースで洗い、仕上げにペーパーで拭き、横にある箱に入れて完了。 

空港で両替をする。村には両替屋は無いし、空港の両替レートは悪いのは知ってたけど、家にあった700ドルと3万円くらいを全部ペソに替えた。札束、財布に入らないくらいで、両替所のおばさんが笑っていた。

外にでる。セブって日本人も良く来るし、もっとお店とかないん?っていうくらい到着ロビーには何もなかった。ちっぽけなカフェが1つあるので、入るとドーナツが600円くらいする。高すぎでしょ?フィリピン人が座ってるけど、サクラでは、、、? 
元バックパッカーの血が騒ぐ。”絶対ぼったくられないぞ”  

空港のタクシーも曲者で、町まで700ペソとか書いている紙を見せられる。「えー、高い。」と言うとディスカウント交渉が始まる。ガイドブックに200~300ペソとあった。と言うと渋々白いメータータクシーを案内してくれる。現地の物価を体になじませなきゃな、、、町のコンビニに行って値段を眺めて物価を叩き込むのが、いつもの私の旅の仕方。早く街のコンビニに行かねば、、

みんなの人気者。ちょと、しゃくれアゴの Jollibee


宿に着く

300ペソちょっとで宿に着く。近くのロビンソンというモールでフィリピン人一押しのファストフード「Jollibee」へ行く。結構混んでて、待たされる。私はと言うと、高温多湿の気候に早くもやられ、体の熱が発散されず、めちゃくちゃ不調。テーブルに突っ伏してしまった。子どもたちも心配顔。

宿で水シャワーを浴び、明日のバスの時刻を調べに南バスターミナルへ行くも良い情報が得られず。宿の受付の女性に色々聞きながら、明日北バスターミナルへ行こうかと思う。すぐ隣の島なのに、行ったことがないみたい。あまり旅行はしないのかな?この国の人たち。

そうそう、ロビンソンの公衆トイレ、便座が無かった。「便座が無い時は、土足のまま、またがるんだよ。」と子どもに伝える。「そうだったの?」との返事。そのまま座ったらしい。私も東南アジアを旅していた時、しばらくペーパーで拭いて、そのまま座っていたら、同宿の日本人に教えられたのだ。

旅のノウハウをわが子に伝えられるのは、とても気持ちの良い体験だ。なんだろう、この気持ち。
野生動物のお母さんが子どもにエサの採り方を教えているような感覚?
そんな本能に近いところから溢れたかの様な感覚だ。



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