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のら猫から家族 夢を叶えた猫の思い出4

『ベランダ生活スタート』

 

いやいや時間は掛からなかった!

 

日に日にエスカレートするシンの侵略。

他の猫もいる。夜明け前のボクらの攻防。

 

更にはボクのご飯を横取りしにくる。

 

そこでノリさんがベランダにゴハンを

用意してくれるようになった。

 

ベランダは1階だけど下側は板張りで

出入口用の引き戸がついている。

 

ボクが出入りできるだけ開けられており、

トロトロやフワフワを載せたカリカリゴハンとお水がある。

ノリさんのゴハンはサイコー!!!!!!

 

ベランダでゴハン

シンや他の猫も入ってこないから

夜もベランダで寝ることにした。

 

朝日が毛繕いしているボクを照らす。

カーテンに写る影にタカさんが気付いた。

 

ベランダに出てボクの近くに座ったので

ソロリソロリと近づき、そっと膝の上に乗ってみた。

 

タカさんが頭、背中と撫でてくれた。

「マロ臭い」と言われたけど…

 

夕方、仕事から帰ったサヨさんがベランダに来た。

チェストの上から両手をグーっと伸ばしてみた。

 

「抱っこしたいのかな?」

そういって抱き上げて顔を近づけてきた。

 

サヨさんはギューっと抱きしめてくれた。

 

目を細めながら「ニャニャ」と応えたけど

嬉しすぎて、これもサイレントニャーとなった。

 

ベランダのマット、ノリさんのサンダル、

サヨさんのスニーカー

いろんなものの上でボクはくつろいでいる。

 

そして段ボール箱のねぐらが用意された。

 

ボクは「のら猫」から

「ベランダ猫」へと昇格した。

 

しばらくして、

またあのチクチクする臭いやつ

首筋に(>_<)

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