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のら猫から家族 夢を叶えた猫の思い出3
『抱きしめてほしい猫』
ワンの名前はリュウ。
ニャンはライチ。
仲良くなりたいとボクから近づく。
リュウはシッポを振って吠えまくる。
遊びモード全開の勢いが怖くて引いてしまう。
うかつに近づいたらケガしそう。
![](https://assets.st-note.com/img/1719053235142-3BebOzQiGi.jpg?width=800)
ライチはいつもガラス戸越しにボクを見てる。
古い外冷蔵庫の上から近づくと
すごい勢いで逃げてしまう。
![](https://assets.st-note.com/img/1719053461436-KGPaXIyHtl.jpg?width=800)
仲良くなりたいんだけどなー
ある日、サヨさんが戸を開けた瞬間に
ボクは家の中に侵入した。
隣の部屋に入ろうとしたところで
サヨさんの大声に驚きすぐに引き返した。
ライチの姿はなかった。
翌日、いつも通りゴハンを食べていると
首筋にチクチクするものを押し当てられた。
ちょっと冷たいし変な臭いがするんだけど。
でも今日のゴハンはカリカリの上にトロッとした
美味しいものがかけてあるので気にしないことにした。
ボクは1日のほとんどをこの屋敷内で過ごす。
廃材置き場の座布団の上や
積み上げられたタイヤの上。
サヨさんや他の家族が近づくと
ボクは足元に行ってスリスリしたり
ゴロゴロ寝転がって手を伸ばしアピールする。
ある日、サヨさんが「抱っこしてほしいのかな」と
やっとボクの気持ちに気付いてくれた。
恐る恐るボクを両手で持ち上げジッとボクを見つめた。
「あら、大丈夫そう」と言って少しだけ移動して降ろされた。
少しずつ抱っこの練習?が始まった。
ノラネコのボクが嫌がると思っているようだ。
「ボクは暴れたり、引っかいたりしないよ」と
言ってみたけどサヨさんにはわからないよね…
これがほんとのサイレントニャーだね。
しっかり抱っこしてもらうには
もう少し時間が掛かりそう…
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