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少しずつ

このところの低空飛行から、

少しずつではあるけれど、頭をもたげることができ始めた。

そんな気がする、だけかもしれないけど。

この前行ったハープレッスンのことを書こう。

テンションが下がったまま、行きたくない気持ちのまま、とりあえず電車に乗ってレッスンへ。

先生も、私の元気のなさに気がついた。

来月の発表会の曲をどうするか、という話になって、

先生は、提案してくれた。

ちなみに、曲は埴生の宿。

発表会といっても、今年は事前に録画したものをまとめて先生がアップしてくださることになっている。

『最初は今のままの、元気のないテンションでいきましょう。無理に元気を出そうとすると、練習するのだって辛くなるもの。そのままで大丈夫。

次の部分は、テンポを上げて、気持ちも少し上がるので、

最後は、少し明るく、未来へ希望が持てる感じで終われば、いいんじゃないかな。』

私はビックリした。

え、そんな感じでいいの❓

ちゃんとしっかり練習して、きちんと弾けるようにならなきゃいけないんじゃないの❓

音楽の経験がほとんどないまま、大人になって始めたハープ。

私は、音楽にも、こうあるべき姿というのがあるのが当然だと思っていたんだ。

この曲には、こういう弾き方が最適であって、それができなければいわゆる「できない人」ということになっちゃう。

そのあるべき姿に向かって努力しなけりゃ意味がないんだ。


そんなこと思っていたなんて意識したことすらなかったけど、そう思ってたんだ。

先生の言葉に驚いた自分がいて、初めて気がついたよ。こんな想い。

いやー、すごいねぇ。思い込み。

ありのままではいけないっていう、最初の思い込み。それはやっぱり、不要だよね。

それがあると、自分らしさがなくなっちゃうんだな。

なくなるというか、見失うのかな。

何処かにはあるはずの自分らしさ。

前よりは、見つけられるようになってきたかな。

こうやって、ありのままで思いついたまま書けるようになってきたのも、成長だなぁ。

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