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西洋の謎、スコットランド先住民、ピクト人

その種族は自ら文字も記録も残さなかった。

スコットランドの先住民、ピクト人が歴史上に姿を現したのは、1世紀。遠征してきたローマ人によってはじめて、彼らの存在が記された。
ローマ人の記述によると、ピクト人は青色の染料で身体に模様を描いていた。

ピクト人については、ケルト語系のピクト語を話していたこと、7つの王国が存在したこと、母系制を敷いていたことが推測されているが、その他は全く謎に包まれている。

彼らは文字を残さなかったかわりに、石に彫刻を施したり、小石に絵を描いているが、それらがどのような意味を持っていたのか、未だに解明されていない。

ピクト人はローマ人の他にスコット人、ヴァイキングの侵略を受けたが、王国どうしが結束して領土を守ってきた。
しかし、8世紀に統一国家、スコットランド王国が成立すると、彼らの文化および言語は新王国に融合し、ピクトは消滅した。

けれども、ピクト人の血は現代に受け継がれており、スコットランド人の約10%がピクトのDNAを持っていると言われている。

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